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製造業からAbemaTVへーーBIチーム アナリストが目指す先とは?

今回ご紹介するのは、AbemaTV BIチーム。BIとは Business Intelligence の略で、数々のデータを収集し、蓄積、分析することで経営の意思決定に役立てることをいいます。本開局から2018年4月で2周年を迎える「AbemaTV」ですが、BIチームはまだ立ち上がったばかり。”無料で楽しめるインターネットテレビ局” というこれまでに前例のないサービスを成功させるために、その事業戦略の根幹を担うBIチームが向き合うミッションは非常に大きいものです。

こちらのブログでは、下記構成でBIチームについてお届けいたします。

(1)AbemaTV BIチームが目指す組織像
(2)製造業からAbemaTVにジョインした、アナリスト 山角へのインタビュー



(1)AbemaTV BIチームが目指す組織像

BIチームには、データアナリスト / データサイエンティストといった職種が求められますが、経営の意思決定をサポートする役割として、異なる職種のパートナーと共通言語で対話ができ、映像コンテンツ自体にも深い理解のある方を求めています。たとえばアナリストのポジションであっても、データ構造を理解するなど設計能力が必要だと考えています。

また、各職種 / 役割においての得意分野は重要ですが、お互いが何をやっているのかしっかり理解した上で互いに補完し合えるチームを目指しています。レポーティングが得意な人やデータハンドリングに長けている人、統計学やデータサイエンスへの造詣が深い人や経営層へのプレゼンの経験豊富な人など、それぞれの得意分野があっても決して完全な分業にはならずに、互いの業務目的を理解した上でチームとしてシナジーを生み出せる組織を目標としています。



(2)製造業からAbemaTVにジョインした、アナリスト 山角へのインタビュー

続いて、2018年1月に入社したばかりのBIチーム所属アナリスト 山角に、入社のきっかけや今後「AbemaTV」をどのようなサービスにしていきたいか、話を聞きました。


山角 展弘
「AbemaTV」アナリスト。
ハードディスクドライブ製造企業で故障解析エンジニアとして従事した後、2018年1月株式会社サイバーエージェントに入社し、株式会社AbemaTV出向。
「AbemaTV」で特によく見るのは将棋チャンネル



成熟しきった組織だと思っていた

ーー入社のきっかけは?

元々「AbemaTV」については知っていて、趣味が将棋なので将棋チャンネルもよく視聴していたのですが、直接的なきっかけは昨年秋にWantedly上で声をかけてもらったことです。前職はハードディスクドライブ製造企業で故障解析エンジニアとして働いており、生産プロセスの中で不良品や故障品が出た場合にその原因をデータを元に解析していく役割を担っていました。特に転職を考えていたわけではなかったのですが、データ分析としてのキャリアを考えたときに製造業以外の分野でさらにステップアップしたいと考えていたこともあり、詳しくお話を伺うことに。

「AbemaTV」だけでなくサイバーエージェントについても企業名は知っていましたが、ある程度大きな企業ですからデータ分析の担当も多くいて、すでにその領域においては成熟した組織が社内に存在しているではと感じていました。前職が製造業だったこともあって、私自身100%データ分析を担当していたわけではなかったので、私で大丈夫なのかなという気持ちも正直あったんです。話を聞いていくうちに、「AbemaTV」では今後さらにデータ分析の体制を強化していくところだということで、今「AbemaTV」に参画できるのは自分にとって大きなチャンスになるのではと思い入社を決めました。



ーー今BIチームで取り組んでいることについて具体的に教えてください

たとえば、最近取り組んでいることですと「AbemaTV」のサービスとしての実力値を正しく反映した指標を探すというものがあります。今後のさらなるサービス拡大に活かせるよう、とあるKPIの一つについて様々な分析を進めていたところ、もっと長期間で数値を見てもいいのではという気付きがありました。ただ、その一方で事業サイドとしては数々の施策を打った際にどれが功を奏したのかを短いスパンで振り返りたいという要請もあります。どの指標を見ることで、サービスとしての正しい実力値を測ることができるのかという点は非常に難しいですが、これからも分析を進めていきたいと考えています。

もう一つ例を挙げるとすると、「AbemaTV」はスマホアプリ、PCだけでなく様々なテレビデバイスにも対応していますが、デバイスによってユーザーの性質にかなりの違いがあります。たとえば一人あたりの視聴時間を見ると、テレビデバイスが圧倒的に長いんですね。また、約20チャンネルあるのでチャンネルごとのユーザー属性も大きく異なります。そういう意味では、「AbemaTV」のユーザーとして一括りにして分析するのではなく、デバイスやチャンネル別に細かな分析が必要なので現在積極的に進めているところです。





従来のマスメディア以上のことが実現できるサービスだと思い、入社した

ーーAbemaTVにジョインして驚いたことなどはありますか?

前職が製造業だったので社員の平均年齢が比較的高かったのですが、AbemaTVは若い人が多く驚きました。私は現在28歳なのですが、前職では自分よりも年下の人と働いたことがなかったんです。もちろんAbemaTVの経営層においては40歳前後の方もいらっしゃいますが、みなさん年次や肩書に関係なく非常に話しやすいのはありがたいですね。

あとはサイバーエージェントのメディア事業全体、AbemaTV全体、開発チーム全体と毎月末に複数回締め会が行われるのですが、短いスパンで丁寧に皆の動きを共有するのは良い文化だなと思います。「AbemaTV」はサイバーエージェントグループ全体で最も注力している事業ということもあり、社内だけでも様々な関係部署があるので一見組織体制が複雑に見えるのですが、締め会のおかげで色々な情報が分かりやすく把握できます。



ーー最後に、今後「AbemaTV」をどんなサービスにしていきたいと考えていますか?

「AbemaTV」は “インターネット発のマスメディア” を目指していますが、私個人の意見としてはテレビ等従来のマスメディア以上のことができる存在にしていきたいと考えていますし、それができるサービスだと考えて入社しました。

そのためには、一見ニッチに見える将棋や麻雀、釣りやゲームなどのチャンネルに価値があると思っているんです。Amazonがリテール業の中で成功した理由の一つに、年に1度しか買わないようなニッチなものも売っているからという説を聞いたことがありますが、「AbemaTV」でも同じような考え方ができるのでは、と。たとえば将棋や麻雀といったそれぞれのコンテンツから「AbemaTV」に興味を持ってもらうことでサービス全体のアクティブユーザーをさらに拡大させるという考え方ができるのも、約20ものチャンネル数を抱える「AbemaTV」ならではです。このようにニッチなチャンネルの需要にも応えながら、他のマスメディアでは実現が難しいことでも「AbemaTV」が実現させることで “新たなマスメディア” としての位置を確立させたいと個人的には考えています。

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