みなさんこんにちは。株式会社ヴェルトです。
社内インタビュー第一弾!
弊社CEO野々上さんにヴェルト設立ストーリーや、野々上さんの仕事観等について伺いました。
【簡単な自己/ 会社紹介】
ヴェルトの代表取締役CEOの野々上です。
社会人人生の前半は主にシリコンバレー本社の外資系企業でインターネットの普及と発展のために、2012年からはヴェルトを設立し「ライフ テック リバランス」をテーマに、ネットやテクノロジーと人々の生活や地球環境との調和のとれた社会を目指すために時間を費やしてきました。2019年にはシチズン社と提携し、IoT製品やWebサービスをつなげて「素晴らしい時を創る」ためのプラットフォーム「Riiiver」をリリース。今後も大手企業とのプロジェクトや、プライバシーに配慮した独自の個人向けデータ分析システムなど人とIoTを中心とした未来志向な話題が目白押しです。ダイバーシティと働きやすさを重視した環境作りにこだわっています。
【目次】
1.ヴェルトをなぜ設立しようと思われたのですか?設立までのストーリーをおしえてください。
2. ご自身を漢字一文字で表すと?その理由は?
3. 人生で大切にされていることはどのようなことですか?
4. 大切にされている仕事観はどのようなことでしょうか。
5. ヴェルトをどのような組織・会社にしていきたいですか。
6. 今、ヴェルトに入社する魅力を教えてください。
1.ヴェルトをなぜ設立しようと思われたのですか?設立までのストーリーをおしえてください。
学生時代にスポーツで頂点を目指すことに夢中で、社会人になる時にやりたい仕事がわからなかったのですが、最初の会社での仕事がきっかけとなり、引き込まれるようにインターネットの世界にのめり込みました。そのための転職先が、かつてインターネット業界を席巻したIT企業 “サン・マイクロシステムズ” で、“あらゆるものがネットワークにつながる世界” の実現に大きく貢献した革新的な企業でした。
当時1995年前後は、WebブラウザやWindows95、更には携帯電話が普及し始めた世界の大きな転機でもありました。そのような時代に、惜しげもなく革新的な技術をオープンにし、パラダイムシフトの先駆けとなるような企業に身を置いたことは、自分自身にとっても人生の転機となり、いつか “サン” のような会社をつくりたいと思うことは自然な流れだったと思います。
ヴェルトの原型は2000年2月14日に遡ります。バレンタイン・プロジェクトと称して会社発起人を募った説明会で、ウエアラブルとサービスを提案しました。しかしその後会社の大規模プロジェクトに抜擢され、当時は経済的、技術的な背景で難しかったこともあり断念しています。その後もあらゆるアイデアを着想し続けている一方で、会社での責任を全うすることに力を注ぎながら数年を過ごしていました。それまでに考えてきたアイデアの蓄積に加え、大切にしたいと考えていた仕事の引き際のタイミング、クラウドの普及をはじめとする時代背景の変化など、すべてのタイミングが重なった2012年、故スティーブ・ジョブスの言うところのリベラルアーツとテクノロジーの交差点で違った答えを出す会社・ヴェルトを創業しました。
2. ご自身を漢字一文字で表すと?その理由は?
「芯」ではないでしょうか。「芯」とは、自分の中にあるコアの部分、本当の姿、本質という意味です。
しばしば成功するために努力して「積み上げていく」という人生観を耳にすることがありますが、積み上げたものは崩れる訳で、脆いものだと感じます。私の場合、自分自身に何かを積み上げていくというよりも、波に削られ余分な何かが削ぎ落とされることで、残るもの、自分の「芯」となるものが現れてくる、そのようにして社会での自分だけの役割を見つけて行くことが人生ではないかと思っています。そう思うと流れの激しいところにいることが、とても楽しく思えてくるものです。美しい魚が流れの速いところに棲むのに似ていると思います。
また自分自身の性質を考えると、持て余すほどのエネルギーと緻密さなどあらゆるものが自分の中に同居しています。このように、一見相反するあらゆるものをバランスさせる役割をになうのも「芯」だと思います。
3. 人生で大切にされていることはどのようなことですか。
先ほどの「芯」の話とも重なりますが、どうやって自分らしさの「軸」を持ち続け、迷いなく生きるのかということです。「軸」を作るためには、まず好奇心の赴くままに数多く試してみることが必要だと思っています。聞こえは良くないですが「漁る」です。私の三猿は「見あさる、聴きあさる、読みあさる」で、名画・名曲・名著など良いと言われているものを出来るだけ試してみる。世界各国を歩き回り、文化や歴史や国民性を肌で感じるのもそうです。その多くの体験の中で、良いと言われていてもそう思えないもの、本当に良いと思えるものが現れ、自分ならではの世界観が出来上がるのだと思います。
そして体験からメッセージを探し、受け取り、心に残すということを大切にしています。それは人の言葉だったり、一枚の写真だったり、ある時にある場所で偶然流れていた音楽だったり。そんな記憶が心の豊かさを創るのだと思います。
一方、一度作った軸も時代の中で変わる必要があります。特に私のような年齢だと知的好奇心だけではダメで、昔得た知識や情報が邪魔をすることもあります。それらを捨てながら学ぶことが必要です。いわば知的謙虚さです。データサイエンスの最先端の開発をする上で、どれだけ経営や業務で忙しくても、質良く、速く、幅広く学ぶことを大切にしています。
また自分の軸をつくることには時間が必要であり、日々、自分の時間をどう使うのかを大切にしています。すべての人に平等に与えられているものが時間であり、この時間をどのように過ごせるのかで人生が大きく変わるからです。特に日々の決断を大事にしています。直感で決めて良いことは迷わずにスピーディーに決めていく。一方で、考えるべきことにはしっかりと向き合います。その決断の精度を高めていくためにも、致命傷にならない小さな失敗は必要な薬だと考えています。
自分の軸をつくり、時間を意識しながら生きる。では一体、その先に何をしたいのか。それは次の世代と社会に必要な本質的で意味のあることを残すことです。
4. 大切にされている仕事観はどのようなことでしょうか。
仕事とは自分の中にあるあらゆるエッセンス、それらをフル活用して社会に貢献していくことだと思います。いわば、自分の持つあらゆる力を使い切って何かを生み出す”自分総力戦”です。それが出来ている間は没頭して、フローな状態になることが出来る。素晴らしい時間です。
しかしそれに相応しいテーマがなければ、総力戦にはなりませんし、すぐに興味を失ってしまうでしょう。だからこそ大切にしているのは、絶えず人と違った問いを見つけ、答えを出そうとすること、壮大なテーマを思い描くことです。まだコロナが拡がる前、スイスのバーゼルで展示会に出展しいた時に、MB&Fというとてもユニークな腕時計に出会いました。そのブースで「A creative adult is a child who survived(創造的な大人とは、生き延びた子供のことだ)」と言うメッセージに出会いました。正にそういうことだと思います。子供の頃は大きな夢のある唯一無二のクリエーターだったのに、ほとんどの人は大人になるにつれその感覚を失ってしまう。その感覚を忘れないでいたいものです。
ただし、壮大なテーマは簡単には他の人にわかってもらえません。途中、批判にあったり、非現実的だと馬鹿にされたり、凹むことも多いでしょう。しかし開き直れば楽なものです。今この瞬間に誰かに認めてもらいたいなどと思わないことだと思っています。大きな建造物を立てる際、土台を作り、柱を建てている時に何が出来るか周りの人には想像できないようなものです。最初は人に馬鹿にされたとしても、次の社会に必要なことにかけて、証明する逆転の美学。そんな心意気も大切な仕事観の一つです。
5. ヴェルトをどのような組織・会社にしていきたいですか。
ヴェルトは自社のスマートウォッチをApple Watchより一足先に世に送り出し、IoTのパーソナル・プラットフォームを実現し、これからはIoTやライフログなどの十分に使われていないデータを、その持ち主であるユーザーにとって価値あるものに変えていくデータサイエンスを提供していきます。しばらくは一人一人の「人生にポジティブなスパイラルを創るデータサイエンスカンパニー」になるつもりです。
その先には壮大なテーマが山積みです。ヴェルトのテーマはこの後もどんどん進化し、業態も変化していくでしょう。形は変わっても、ヴェルトはその時代と社会に必要な他にない問いと答えを提供していく企業でありたいと考えています。
6. 今、ヴェルトに入社する魅力を教えてください。
ヴェルトは創業以来、ハードとソフト、デザインとエンジニアリング、テクノロジーとクラフトマンシップといった相反するものをクロスボーダーで統合し革新をしてきました。その背景には、共感者となって協働いただける、素晴らしい社員やパートナー、ステークホルダーの皆さんのネットワークの力があります。
特に今は、アカデミックかつグローバルな異なった分野のプロフェッショナル達が集まり、最先端の知見とともに本質を見つめた議論が日々繰り広げられており、毎日のように発見と知的刺激に溢れる環境があります。このような環境の中でヴェルトは今、メンバーが一丸となり、唯一無二のものを構築しようとチャレンジしています。
私たちと一緒に、次世代につなぐサービスをつくりあげてくださる方、お待ちしています!