What we do
100余年の伝統と革新の融合をーー
大正6年(1917年)創業の老舗包丁問屋、高橋楠。100余年の歴史を重ね、日本が誇る堺の職人が
一本一本丁寧に作り出す伝統工芸品「堺打刃物」や日本優良メーカーの厳選刃物の卸売を担い、
つくり手と使い手の架け橋として、長年にわたり歩んできました。
海外からも非常に人気の高い、堺の伝統産品「堺刃物」。
2023年に開催されたG7(大阪・堺貿易大臣会合)では、G7各国、EU および招待国の貿易担当大臣など、
また国際機関の代表方への贈呈記念品として、当社の「一刀斎虎徹 INOX 和ペティ 青森ヒバ八角人工大理石
口輪柄 青森ヒバ鞘付き」が選ばれました。
数ある大阪府市内の地元産品の中から、厳粛な審査のもと選定された当社の刃物は、昨今世界中から
注目を浴びています。
切れ味や研ぎやすさを追求し、錆びにくいステンレス、使いやすい両刃仕様など、高橋楠だからこそ
生み出せる職人技を駆使し、機能性を徹底追求。
昨今は銘切りや刻印など、お客様のご要望に応えるオリジナルブランドの製作はもちろん、自社ブランド
「一刀斎虎徹」「堺一文字一平」の展開もスタート。海外向けブランド「sen(閃)」を立ち上げ、
徳島の藍染を施す斬新なデザインの商品展開も手掛けております。
長年培い続けてきた職人の技術を基軸に、日本の伝統、堺の刃物文化を絶やすことなく持続可能な産業へと
進化させるため、これからも私たちは世界を舞台に、時流に乗った革新に挑んでまいります。
Why we do
世界中の食文化を、料理の力で前進させる
この高橋楠のビジョンを実現するため
「世界中で、よりよい料理を志向する人の最高のパートナーになる」
という使命を胸に、日々邁進しております。
良質な包丁が料理の楽しさを引き出し、
食材が持つ本来の美味しさを引き立て、
人々の笑顔を増やしていくーー。
この理想的な価値の連鎖を生み出すモノづくりをミッションに、伝統ある「堺打刃物」の技術継承、
持続可能な製品づくりにこだわり続ける高橋楠。長年使用できる高品質な包丁は、
環境負荷を減らすだけでなく、使用する人々の料理に向き合う情熱をも支え続けます。
日本の誇る伝統技術の真価を
国内だけに留めず、より多くの方々に体験、実感していただきたい。
「刃物」を主軸としてきた当社の事業も、将来は人間の基本的欲求である「食」に関わる様々な分野へと
視野を広げていく構想を描いています。刃物文化と食文化の両面から、世界中の人々の豊かな食生活に
貢献することを掲げています。
How we do
深刻化する鍛冶師の減少。
日本文化の伝統継承に大きな影響を及ぼすこの課題に立ち向かうべく、高橋楠は 2023年、
一気通貫で刃物の生産を可能にする自社工房を新設しました。
「堺打刃物」とも呼ばれる堺の包丁は、他に類を見ないほど多くの刃付工程を経て製造されています。
鍛冶、刃付、柄付、柄作りなど、多くの職人の手による分業が主流であった堺打刃物の業界では
初の試みとなります。10年先には、これまでの刃物業界の当たり前が全く違った状況を生み出している
ことでしょう。
また、高橋楠は「職人」という仕事のあり方そのものを見つめ直しています。海外からは尊敬を集め、
憧れの職業となっている刃物職人。その誇りと魅力を日本国内でも絶やすことなく継承するため、
最新技術の導入による若手職人の技術習得支援や製造環境の改善、新たな働き方の確立に真摯に取り組んで
います。
堺打刃物の未来を切り拓く会社でありたいーー。
私たちの使命として、日本の誇るべき伝統を今後も大切にしながら、新たなチャレンジにも恐れず、
知見やITなどの先進技術も積極的に取り入れる企業文化を大切にしている当社。
人財を大切にし、職人がしっかりとこの業界に根付いていけるような持続可能な伝統産業を、
そして担い手を、今後も注力して育ててまいります。
そのためには社会全体、業界全体を俯瞰し、歴史ある伝統工芸という業界にイノベーションを起こす必要が
あります。この素晴らしき日本の文化が次世代へと紡がれていくように、伝統 × 近代化の融合によって、
業界全体を次のステージへと導いていくリーディングカンパニーとして、今後も挑戦を続けてまいります。