【開発中の事業を紹介】地域で新しい価値をつくる|14歳のためのエデュケーショナルツーリズム | 株式会社Grass Family.
14歳のための青い原体験プロジェクト「Blue Family Project.」始動しますみなさん、こんにちは!Grass Family.代表の荻野です。「Blue Family Project...
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私たちGrass Family.は、自社事業としてBlue Family Project.を制作中です!
今回は、今年実施したモニターツアーに同行したインターン生の木村から、その様子をレポートさせていただきます。
「青い時代の原体験プロジェクトってなに?」
「実際に地域でどんなことをしたの?」
そんな内容がわかる記事になっています。
今回は「北海道 芦別市を舞台にしたプログラム」です。是非ご覧ください!
〈 Blue Family Project.とは 〉
Blue Family Project.は、子供と大人のはざまにある14歳に、その先の彼らの人生を変えるような原体験を提供したいという思いを込めた地域を舞台にしたエデュケーショナルツーリズムの新事業です。何故14歳を対象にしているのか?原体験を提供するとはどういうことか?興味を持たれた方は、代表の荻野がBlue Family Project.の内容やそこに込める思いを綴っておりますので下記からご覧いただけると幸いです!
<レポートしてくれる人>
木村 祥子(大学4年生/インターン)
2024年3月からGrass Family.でインターン生として活躍中。
プログラム設計からモニターツアーまで一貫して「Blue Family Project. in 芦別プログラム」に関わる。
モニターツアーでは、プログラムの運用から参加者の生活フォロー、ゲストへの対応など様々な業務を担当。
モニターツアー期間中は、愛称「きむきむ」と呼ばれる。
自己紹介
北海道芦別市について
7日間でどのようなことに取り組んだのか?
私が見た「参加者の心が動いた瞬間」
①DAY2 就業体験
②DAY3 滝澤ベニヤ工場見学と瀧澤社長との座談会
③DAY5 プレゼンテーション準備 & DAY6 プレゼンテーション
参加者紹介
地域プレイヤーの紹介
私の本音
Blue Family Project. in 芦別の視察からモニターツアーを通して今私が思うこと
さいごに
みなさん、こんにちは!
Grass Family.でインターンをしているしょうこです。
先日、私はBlue Family Project.スタッフの一人として、北海道芦別市にてBlue Family Project.のモニターツアーに帯同してきました!
この記事では、7日間のモニターツアーにがっつり関わった私が、目で見て肌で感じたBlue Family Project. in 芦別の魅力についてお伝えしたいと思います!
前半は概要やプログラムの詳細をお伝えしますが、
最後に私の本音をお伝えしますのでそこだけでもぜひ見ていただけると嬉しいです。
皆さんは「北海道 芦別市」についてどれほど知っていますか?
北海道だから寒いのかな?
北海道のどのあたりにあるのだろう?
となんとなくイメージはできても具体的なイメージがつかない方がほとんどだと思います。
というのも、私自身もこのプロジェクトに関わるまで芦別市についての知識がありませんでした。。
そこで、まず最初に皆さんに芦別市についてご紹介したいと思います!
芦別市は、北海道のほぼ中央に位置しており、市内の何と90%以上が森林に覆われているんです!私自身も足を運んだ時は、町の周囲が沢山の自然に囲まれている光景に驚きました。
(近い町では旭川、富良野、美瑛などがあります)
かつては炭鉱の町として発展し本当に多くの人たちが生活していましたが、炭鉱閉山後は市外に人が流出してしまい“人口減少”が地域課題の一つになっています。
炭鉱閉山後の現在は林業が市を支える産業となっており、多くの木材加工品が製造されています。
実は、芦別市の木材を使用した商品がGoogle本社でも使われたりしているんです!
Google本社で使われている芦別市の木材を使用したスツール
林業のほかにも、寒暖差を活かした農業が盛んで、美味しい野菜や果物が地元で育てられています。
このように、芦別市は自然と人々の暮らしが調和した、北海道の豊かさを感じられる場所となっています。
7日間で、参加者には「出会う」「働く」「体感する」「住むように泊まる」という4つの体験をしてもらいながら、Blue独自の教育プログラムを受けていただきました。
7日間のスケジュールは、以下の通りです。
どれもこれも紹介したいのですが、この中から特に参加者の心が動いた体験や参加者の成長が見られた場面を3つほど紹介したいと思います。
芦別プログラムでは、なかそらち森林組合様にご協力いただき、芦別市内の道の駅にて、参加者が作成した木材加工品を販売するという就業体験を行いました。
Blue Family Projectでの就業体験は、
参加者にお客様に購入してもらえるような
【“価値ある商品”=価値が何かを考えて商品を作ってみる】
【価値に対する対価=価格を自ら定める】
【自らお客様に価値を伝えて購入してもらう】
といったことを地域の方に協力してもらいながら実践してもらうプログラムになっています。
なかそらち森林組合様からのレクチャー
木材加工品を制作するにあたって、木材を手や電動のやすりで削ったり、鹿の骨を切断するなど普段ではできない経験できない作業に参加者のみんなも大いに楽しんでいました!
中でも鹿の骨を切断した参加者は、「ものすごく独特なにおい(タンパク質が焦げるにおい)がする!?どこかで嗅いだことあるけど何だろう。。」と言いながら約20分ほど鹿の骨を切り続けていました。人生初の体験に戸惑いながらも一生懸命取り組む姿が微笑ましかったです笑
商品作りに気合が入る参加者とスタッフ
参加者2名とも無事商品を創り上げ、ドキドキワクワクしながら販売場所へ移動していました。
参加者が作成した商品
販売場所は芦別市の皆さんが集う道の駅「スタープラザ芦別」。自分たちで商品を並べ、自ら声掛けをして道行く人々に接客をしながら商品を売ってもらいました。
最終的に、全員の商品が売れたものの、値下げ交渉に応じなければならない場面や、中々商品を買ってもらえず叱咤激励を受けながらも粘り強く売り切った場面も見受けられました。
叱咤激励を受けた参加者は、「自分の作りたいものではなく、お客さんが価値を感じるものを作るべきでした。誰かに商品を買ってもらうってこんなに大変なことなんですね・・」と多くの学びを得ている姿が印象的でした。
参加者が自分たちで「価値」について考えて商品を作り、販売している姿を見た時に、運営スタッフとして就業体験プログラムはとても意義あるものだと感じました。価格交渉や叱咤激励を受ける経験は大人でも中々するものではないので、参加者にとってはとても大変なことだったと思います。しかし、これらの体験をきっかけに、参加者が自ら考え、周囲にアドバイスを求めるようになりBlue Family Project.の冒頭にある体験としては、とてもふさわしいものだと感じました。
自分たちで作ったものを販売する様子
滝澤ベニヤ工場では、瀧澤社長のお話を聞きながら木材加工をしている工場内を見学させてもらいました。
滝澤ベニヤは、1936年に創業され芦別市を代表する木材・木製品製造業を営む会社です。
この日は、伐採して丸太の状態になっている木材の観察から、木材加工の作業現場、単板の保管場所まで、木材加工の全ての工程を見せていただきました。
参加者は、白樺のカツラ剥きや木材の乾燥などの貴重な場面を目で見るだけでなく、工場内の大きな音や木材の匂いを嗅ぐことで五感で感じながら工場内を見て回りました。
私も木材製造業の工場を見学するのは初めての経験だったので、参加者のみんなと同じように大きな音や木材の香りをとても新鮮に感じながら参加しました。工場内で働いている社員さん達が、生き生きとお話しされている姿もとても印象的でした。
滝澤ベニヤ工場見学
工場見学後、瀧澤社長との夕食座談会では、瀧澤社長から社長になるまでの間に多くの勉強を自らチャレンジしたこと、会社の仲間たちと衝突しながらもお互いを尊重すること乗り越えて会社経営が現在成り立っていることなどを話していただきました。瀧澤社長のこれまでの人生を振り返りながらのお話を聞くことで参加者自身も気づけば過去・現在を振り返り、未来について考えるきっかけになっていました。
参加者のひとりは「僕にはここまでの努力はできないかもしれない。。」と語りつつも瀧澤社長の人柄に感銘を受けている様子でした。
瀧澤社長と集合写真
Blue Family Project.は、「地域のかっこいい大人たち、地元中学生との出会い」や「都市部ではできないことをその地域で体感してもらう」だけではなく、最後に「地域課題について考え、都市部の中学生を連れてくるアイデアを考える。それをお世話になった地域の大人たち(ほぼ地元企業の社長さん!)の前でプレゼンテーションすること」が、参加者たちの最大の試練となっています。
今回のプレゼンテーションのお題は、
「森林自然に恵まれ、9つの市町村にも囲まれている芦別市。でも人口減少が止まらない。そんな芦別市に都市部の中高生たちが来たくなるコンテンツを考えよ」というものでした。
参加者たちにとって地域課題を考えることはもちろん、プレゼン資料作成も人前でのプレゼンテーションも全くの初めてだったため、多くの試練に直面していました。参加者の二人は、DAY5の午後からプレゼン準備を開始し、そこまでに関わった地域の人たちのことや様々な体験を思い返すことで、より良いプレゼンテーションを芦別の方々に行いたいと意気込み、寝る間も惜しんでプレゼン準備に没頭していました。
参加者のプレゼンフォローをする様子
夜遅くまでプレゼン準備がんばりました!
迎えたDAY6プレゼンテーション当日は、入念な準備が功を奏し、2人とも素晴らしいプレゼンテーションを行いました!
発表直前はとても緊張した様子で、内容の確認だけでなくプレゼンテーション中に強調して話す箇所やコメンテーターの方に目線を向ける場面など何度も細かいリハーサルをしていましたが結果として、本当にプレゼンテーション初めて!?と思うくらい2人の喋りが上手でびっくりしました!
コメンテーターとして出席していただいた芦別市の方々も、参加者のプレゼンテーションに笑顔で聞き入ってくださっていたのがとても印象的です。
プレゼンテーションを通じて、Blue Family Project.参加前は自己紹介も恥ずかしがっていた参加者から、想像もできないくらい大きく成長した姿を見せてもらうことができて、私含めたスタッフはつい涙ぐんでしまいました。改めてBlue Family Project.が人生の原体験になるという意義を私自身が肌で感じることができました。
堂々とした様子でプレゼン
相手に伝わることを意識してプレゼン
今回参加してくれた2人についてもここで紹介させていただきます。
参加してくれたゆうやくん、ゆうとくんありがとう!
ゆうや(中学2年生)
・登山や温泉が大好き!フリースクールでは「登山部」の立ち上げをするほどの行動力
・人の話は真っ直ぐ目を見て聞いてくれる真面目な男の子
・プレゼンは慣れている方で、誰とでも比較的仲良くなりやすい
・好きな食べ物は「辛いもの」
・芦別プログラムで楽しみにしていたことは「温泉」
ゆうと(中学2年生)
・プラモデルや模型などをつくるのが得意!
・凝り性で、自分の好きなものや興味を持ったものへの集中力はすごい!
・人見知りがちだが、話しかけると少しずつ心を開いてくれる優しい子
・好きな食べ物は辛いもの(ハラペーニョなど)家庭菜園中
・芦別プログラムで「薪割り」と「ファイヤースターター」に目覚める
北海道 芦別プログラムにご協力いただいた地域プレイヤーの皆様には
お忙しい中ご対応いただき、本当に感謝しています。ありがとうございました!
プレゼン後の打ち上げBBQにて
2024年3月にインターンとしてGrass Family.にジョインして、最初に任された大きな仕事がBlue Family Project in 芦別でした。入社前の面接で、Grass Family.に入って何をしたい?と聞かれたときに、事業開発をしたいです!と熱い気持ちを伝えたことが、この仕事を任されたきっかけだと考えています。というのも、このプロジェクトを任されたときBlue Family Project.に込める思いや概要、どのような経緯でプロジェクトを開始するに至ったのかについては荻さんからお話をいただいていましたが、実施する地域やプログラムの内容など具体的な事柄は殆ど何も確定していなかったのです。面接で事業開発をしたいと伝えたものの、すぐに事業の立ち上げに携われるとは思っていなかったので、とても嬉しかったのを覚えています。
プロジェクトを推進するにあたって、まず取り組んだのが芦別市への2泊3日の視察です。芦別市の地域の方々にBlue Family project.について理解していただき、プログラム進行にご協力いただくために出張をしました。お会いする地域の方々が芦別市を支えている地元企業の社長さんばかりだと聞いていたので、視察前はとても緊張していましたが、いざお会いすると皆さん気さくな方ばかりで、すぐに会話の輪に入ることができました。地元の方々の考える芦別市の魅力や地域課題などBlue Family Project.に関する話だけでなく、雑談をする場面も多くあり、お互いに人となりを知れたことで距離感がグッと縮まった視察となりました。地域の方々の熱い思いが私自身の原動力となり、視察前よりも更に熱量高くプロジェクトに携わることができました。
視察時の懇親会にて芦別メンバーとの集合写真
視察後は、視察中にいただいたお話や地域の方々との話し合いを重ねながら具体的なプログラムを構築していきました。プログラム構築にあたって一番難しかったことは、14歳の参加者が有意義だと感じる7日間になっているかという視点でした。プログラム作成に携わったメンバーは50代、40代、20代で「14歳の時の自分は何してたっけ?」と一生懸命当時の自分を思い出すのに必死になっていました。私はまだ20代ということもあり、14歳に一番近いから14歳目線になって色々考えてみてと振られがちでしたが、「正直9年も経ってるし同じ目線に立つのには限度があります泣」と思っていました(笑) 最終的には、実際に14歳の中学生に意見を求めたり、普段中学生と関わっている大人にも尋ねる機会がありプログラム内容を決めていきました。
そして遂に、地域の方々をはじめ沢山の方の力を借りて出来上がったBlue Family Project.のモニターツアーを実施する日となりました。モニターツアーではプログラム進行や参加者のサポート、保護者への日々の連絡など様々な業務を行いましたが、そのなかで最も大変だったことは参加者のサポートでした。参加者2名とも、14歳という多感な時期ということもあり、スタッフや地域の方々に心を開いてくれるまでにはかなりの時間を要しました。当初は、「どうすれば参加者自ら自己開示をしてくれるだろう」「心を開いてくれないまま7日間が過ぎてしまうのかな」と頭を悩ませることがありましたが、プログラムを通して一緒に汗を流したり、日常的な他愛もない会話や車中での雑談、日々の振り返りについて会話をし続けることで、プログラム3日目には参加者が自ら話しかけてくれたり、周囲の人たちへも積極的に関わるようになっていました。昨日まで中々話してくれなかった参加者が「きむきむさん!これってどういうことですか??」と頼ってきてくれた時は、びっくりするとともにとても嬉しかったです。DAY6のプレゼンテーションでも、芦別市で活躍する社長さんや市役所の方たちを前に堂々としたプレゼンテーションを行い、プログラム参加前からは考えられないほど成長した2人の姿に、我々スタッフは皆泣きそうになっていました。
Blue Family Project.のモニターツアーを終え、改めてBlue Family Project.はとても意義のある事業だと確信することができました。当初、14歳の人生を変えてしまうくらいインパクトのある7日間にしたいと意気込んでプログラム構築を行っていたものの、正直「7日間で人生を変えることは難しいのではないか?」「一生忘れることのない原体験をつくることは7日間で可能なのか?」など半信半疑な部分もありました。しかし、モニターツアーを終えた今ではBlue Family Project.は「人生を変えるような、一生の記憶に残る体験価値を提供できる」と断言できます。実際、今回の参加者は、プログラム中に大きく成長しただけでなく、帰宅後も周囲に感謝の気持ちを伝えることが増えたり、プログラムで習ったプレゼンのノウハウを家族に伝えるなど参加後に大きな変化があったと保護者の方からも声が上がりました。
誰かの人生に影響を与える大きな事業に携われたことに、事業立ち上げのフェーズから携わらせてくださった荻野社長はじめ他Grass Family.メンバー、多大なるご協力をしていただいた地域の方々、参加を決意してくれた参加者の二人には感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、芦別市をはじめとする日本各地の地域を盛り上げながら、Blue Family Project.に参加する14歳の人生の契機となるプロジェクトを作りこんでいければと考えています。
今回の参加者と
ここまで記事をご覧いただき有難うございます!
Blue Family Project.は来夏の本販売を目標に、スタッフ一同邁進中です!
今後とも我々スタッフは、Blue Family Project.を通して、地域活性化や次世代リーダーの創出に力を入れていきますので応援していただけますと幸いです!