「うちは福利厚生が充実しています」
採用ページを見ていると、よく目にする言葉です。
無料のお菓子。
ドリンク飲み放題。
社員旅行。
社内イベント。
ちょっと変わった休暇制度。
もちろん、どれも悪いものではありません。
社員が喜ぶ制度なら、会社として用意する意味はあると思います。
ただ、個人的にはいつも少しだけ疑問があります。
それより先に、残業を減らした方がよくないですか?
月20時間残業している人なら、年間240時間。
月30時間なら、年間360時間です。
福利厚生を一つ増やすより、その時間を社員に返した方が、よほど生活は豊かになると思っています。
・仕事が終わったあとにジムへ行ける。
・家族と夕食を食べられる。
・友人と飲みに行ける。
・資格の勉強ができる。
・ゲームをしてもいいし、何もしなくてもいい。
会社が「有意義な過ごし方」を決める必要もありません。
早く仕事を終えて、好きなことに時間を使える。
それ自体が、一番分かりやすい福利厚生ではないでしょうか。
ガーネットコンサルティングにも、もちろん福利厚生はあります。
資格取得の支援をしたり、書籍購入を補助したり、スポーツジムの利用を支援したり。
でも、福利厚生の数を増やすこと自体を目的にはしたくありません。
制度を増やす前に、
・無駄な会議はないか。
・不要な報告はないか。
・誰かの承認を待つだけの時間はないか。
・「昔からこうしているから」という理由だけで続いている仕事はないか。
そちらを見直す方が大事だと思っています。
特にIT業界では、「残業があるのは仕方がない」と言われることがあります。
確かに、障害対応やリリースなど、一時的に忙しくなることはあります。
ただ、それと「毎月残業するのが当たり前」は別の話です。
毎月ずっと忙しいのであれば、人が足りないのか、仕事の進め方がおかしいのか、そもそも受けている仕事に無理があるのか。
どこかに理由があります。
それを「エンジニアだから仕方ない」で済ませてしまうのは、会社側が考えることをやめているだけかもしれません。
会社にとって、社員の時間は無料ではありません。
そして、給与を払っているからといって、無限に使っていいものでもありません。
私たちは、会社にいる時間を増やすことよりも、同じ仕事をできるだけ短い時間で終わらせることの方を評価したいと考えています。
18時までの仕事を17時に終わらせられる人に、さらに仕事を追加して18時まで埋める。
そんなことを続けていたら、効率よく働く人ほど損をします。
それでは、生産性を上げようと思う人はいなくなります。
福利厚生は大切です。
でも、その前に会社ができることがあります。
・社員の時間を奪わないこと。
・ちゃんと休めること。
・仕事が終わったら、仕事のことを考えなくていいこと。
華やかではありませんが、私たちはそんな会社の方が、長く働きたいと思える会社だと考えています。