こんにちは、BuddyCompass採用担当です。
皆さん、アオジという鳥をご存知でしょうか? スズメより少し大きい小鳥で、日本の中で季節的な移動をする漂鳥です。初夏の頃は北海道や東北地方の山地で繁殖し、秋冬になると関東以西に渡り、市街地の公園などでも見ることができます。
BuddyCompass創業初期に立ち上げた事業『aojifilm』は、アオジの日本の春夏秋冬を渡る様子に着想を得ています。季節によって魅力の異なる場所を取り上げ、映像を通じて非日常につながるワクワクやドキドキを生み出す旅行体験をお届けするというものです✨
BuddyCompassが現在の形になるまで、この『aojifilm』を中心に、様々な試行錯誤や苦労があり、高石いわく「一番しんどい時期だった」と。今回は、この創業初期の話を高石に聞いてみました。
『aojifilm』の始まり
2020年5月1日から始動し、創業当初はワクワクする気持ちでいっぱいでしたね。仲間と集まってまず最初に話したのは、何をやるか。
各自映像系の経験や知見があったこと、リクルート時代の営業先に旅館もあり観光をもっと盛り上げたいという想いがあったこと、個人的にミスコン出身の知り合いがたくさんいて、その方をメインにすると拡散が期待できること…。
これらから「映像 × 観光 ×ミスコン」の組み合わせはいけるんじゃないか、日本中の女子旅を通じて地域をPRしていく映像事業をやってみよう!と、『aojifilm』が始まりました。
『aojifilm』のテーマは、まさに今に通じる「モノクロな世の中をカラフルに」。
一見光が当たっていない場所に光を当てて、日本全国の隠れた魅力を映像で届けたい、そんな想いを込めています。
新型コロナウイルスの流行で落ち込んでいる社会や沈んだ人々の気持ちをどうにか明るく照らしたい、その手段の1つが『aojifilm』だったのですが、ここから試行錯誤と苦労の連続が始まります。
『aojifilm』の始まりと苦悩
まずは『aojifilm』のロゴを作ろう!ということで、当時自分の貯蓄は全て事業のために使うことを決めており費用面は全く気にせず、有名なデザイナーの方に依頼。デザイナーと一括りに言ってもそれぞれ得意なデザインがあるのに、そういった部分を一切考えずその方のネームバリューだけで発注してしまったんです。
結果、自分が思い描くものとは180度違うロゴが出来上がってしまうことに。。。
結構な金額をロゴ制作に当ててしまってたので、もう一度別の業者に発注する余裕はない。
でもどうしても自分の中で納得がいかず、藁にもすがる思いで、急遽出会えたデザイナーの方に無理を言ってロゴ制作をお願いしたところ、2日という短納期で(今思えば無茶苦茶ですね(笑))すごく素敵なデザインを生み出してくださり、ロゴを作る楽しみというか、考えていることが形になる喜びを体験しました。
aojifilmロゴ
ロゴが完成したので早速『aojifilm』を撮影しよう!と、知人のカメラマンやモデルなど各所に連絡を取り、旅行プランを考えて、下見に行って、旅行プランとしおりを作って、旅行動画を撮影して…と、急ピッチで進めました。
めちゃくちゃハードだったのですが、とにかく早く1本目を完成させなきゃというワクワクする気持ちに突き動かされ、記念すべき1本目の鎌倉編が完成。公開した映像は約2000回再生という1本目にしてはかなり良い数字に到達したので、映像の完成と視聴数にとても喜びました。
映像とあわせて作成したしおりの一部
「これって意味あるの?」
この言葉は当時、冷静かつ的確な意見を持つ仲間の守谷(以下もーりー)から発せられた一言です。
後にもーりーの意見や考えは全て正しかったと気付くのですが、当時の僕は「絶対『aojifilm』を撮り続けたら奇跡起きるから!」と、謎の自信に満ち溢れていました。
これまで会社員として働いてきたので『aojifilm』を始めた当初は、お金を稼ぐ難しさを正直分かっていないというか、ビジネス感覚があんまりなかったんですよね。
もーりーから「この事業は本当に大丈夫なのか?事業としてこうなったらOKというKGIとKPIを作る必要がある」との指令を受け、僕と田井中(以下りっちゃん)は2人で悩むことに。
2人で数式を色々作ってみたのですが、「これって本当にこの通りに結果が出るのか…?」と信じきれない心の中の自分がいたり、もーりーに言われたからやっているだけのこの作業に意味を見いだせなくて、もーりーには「とりあえずやる!」と言って、結局勢いで突き進むことに。
また鎌倉編の撮影後の8月頃に、アツくてポジティブで武士道を体現したような、『ONE PIECE』のゾロみたいな仲間、上野(以下すけさん)が合流します。
すけさんは基本ポジティブなので「鎌倉編の映像は凄かった、この事業は絶対に上手くいく」と。
対して、未来が客観的に見えているもーりーは「これは上手くいかないと思う」と当時を振り返ると冷静な意見。
そんな状況下で、『aojifilm』事業はYoutubeやSNSの知見が豊富なりっちゃんに任せようと考え進めていたのですが、りっちゃんの本業側がトラブルで多忙になり「一度抜けさせて欲しい」との申し出が。仕方のない事情だったので、秋頃に一度りっちゃんはBuddyCompasから抜けることになりました。
3人体制となり、「『aojifilm』を撮る!」という僕 vs「本当にこの事業は大丈夫なのか?」というもーりーの間にすけさん…という構図が珍しくない日々が続く中で、2本目となる那須の映像を僕が個人でディレクションを行い、人を集めて撮影を決行しました。
ところがなんと、鎌倉と那須の2本を合わせて(もーりーに内緒にしている費用も含めて)70~80万円程の費用がかかっていたのです。もちろん売上は0円で、売上が上がる見通しもなし。
でも、映像のクオリティはこれ以上下げたくないという自身のこだわりもあり、『aojifilm』をどうすれば続けられるのだろう、と頭を抱える日々が始まります。
ビジネスとやりたい趣味の境界線が、当時明確にぶつかった壁。事業やプロダクトを作るということが、とてつもなく難しかった。
リクルートでの修行期間を経て推進力は身についたし、軸となる理念や想いも言語化できていたけど、事業となるプロダクトを作って売上に繋げる方法が分からず、悩みました。
リクルート時代は、既に顧客価値のあるプロダクトがあり、その前提で営業を進めることができた。BuddyCompassはプロダクトを作るところから始まるので、リクルートのプロダクトの凄さを痛感し色々考えさせられたのは、このタイミングでしたね。
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『aojifilm』の立ち上げと、そこからの試行錯誤の日々の始まり。
まだもう少し、現在のBuddyCompassの形になるまでの苦悩の時間は続きますが、それはまた次の機会に綴りたいと思います。
事業としては悩みの多い『aojifilm』でしたが、現在公開されているYoutube動画4本やinstagramの投稿は、どれも日本全国の素敵な魅力を存分に楽しんでいただけるものになっています。よろしければぜひ、そちらもご覧になってください♩
そしてこの記事の最後に、ワンピース経営を掲げてBuddyCompassを経営している高石。その指針になっているワンピースが以前以上にネットで話題になっている一つの要因が「ルフィの夢の果ては何か?」というテーマです。
ルフィの夢の果ても気になりますが、その話題で採用担当が思い出したことがあります。
それは高石が昔から掲げている高石自身の夢の果て、『世界のみんなで乾杯!』です。そんな夢の果てを実現できるように、今も経営に邁進している高石の想いを発信していきたいと思います!
これからも、キャプテンの想いやブランディングや事業再生といったナレッジ、日々の活動の中での気づきなどを、本ストーリーでお届けしていきます。