中途採用の場合、業務の経験者として担当クライアントの前提条件等をご説明するだけで即戦力として活躍していただけるというのはとても理想的です。5のメンバーにとっても、取扱している広告メニューやマーケティング手法のレクチャーが短くてすみますので、業務を行っていく上ではとてもスピーディーです。
でも、5ではそんな「経験者」という採用条件にはあまりこだわっていません。
なぜなのか?
それは、これから5ではより新しいデジタルマーケティングのビジネスを展開していきたいと考えており、新しいビジネスを考えていくにあたっては、かならずしも過去のネット広告メニューの知識や旧来のマーケティング手法の経験が必要不可欠かと言えば「そうともいえない」「それだけではない」と考えているからなんですね。
もちろん、新しいビジネスやマーケティングプランの提案を進めていくためには今までどのようなことが行われてきたのか?と言うことを知っておくことは大切です。 基本的なマーケティングの考え方や広告論を理解することはもちろん、マーケティング論の変化を理解しておくことだって大切です。新しいビジネスやマーケティングプランというのは常に過去の実績の上に成り立つものです。(Googleスカラーのページには「巨人の肩の上に立つ」と書かれているくらいですし)
でも、新しいビジネスやマーケティングプランを考えていくために「かならず過去の業務経験が必要」かと言われると、過去の事例は過去の社会環境や消費者からみて過去のその時点において最良のものであったかも知れませんが、それが将来も最良でありつづけるのかと言えばそうとは限りません。
過去どのようなプランニング事例があったのか?それを知っていくことは大切なのですが、社会環境も、競合状況も、消費者マインドや世論やブームは常に変化していますので、過去のプランニング事例がそのまま使えるかと言えば、それだけでは現在のプランとしてフィットしないことの方が多いでしょう。
逆に、過去の成功事例にとらわれてしまって常に最良のものを求めていく事が億劫になってしまっては元も子もありません。もちろん経験者の方がすべて過去の成功体験にとらわれていると言うつもりは全くないのですが、わりとバリバリといままで成果を出してきた方ほど自分のやり方や方法論を変えたくないと思ってしまう傾向はいろいろなところで見てきました。
であれば、過去の経験にこだわり「未経験者」と言うことだけでその扉を閉じてしまうのではなく、「やったことないけど、新しいことしてみたい」「やったことないけど面白そう!」と言う人にも是非会ってみよう!と考えているのです。
私たちは「好奇心が旺盛である」というのはマーケティングの仕事をしていく上ではとても大切な要素だと考えています。 また、好奇心があるからこそ新しいことでも積極的に本や資料を探して学んでいく事ができますし、そして学ぶだけではなく実際に計画を立ててやってみる(チャレンジ)していくことが出来るのだと考えています。
ただし、「やったことがないけど面白そう」と言うことを実際にやるのは、かなりつらいことも多いのは確かです。だって、やったこと無いことですから、どうしても失敗することも多くなります。面白そうと思ったものの、学び始めたら全然理解できないということもあるでしょう。実際、生半可な心構えでは、途中で挫折してしまうこともあるかもしれません。
でも、好奇心を満足させようとすることって(結果として失敗しても)とても楽しいですよね。
これが、私たちが「経験者」にこだわっていない理由です。