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モンゴルの開発者だけでユビスタを開発しました

2020年5月、2nd Community 株式会社 で新たなサイトがローンチしました。 全国の音楽スタジオの貸し出しに使える、ユビスタというサイトです。 予約、決済、支払い管理までできます。

そういうリリースの話は毎月あるのでさほど珍しいことではないんですが、このプロダクトを開発したのも全員モンゴル人でした(一番最初の指示は日本から出ましたが)。 モンゴルの開発者のみで開発を進めたのはプロジェクト単位ではこれで3つ目です。

どうやって開発が進んだのか

要件・仕様設計

まずでやりたいことをドキュメントにまとめました。 まだここでは日本で私ひとりがプロジェクトに入っていただけです。

1か月後にモンゴルの開発者が3人参加

1か月経ったところでドキュメントが7割ほどできてきました。 同時にモンゴルの開発者も次の仕事に取りかかれるようになってきました。 そこで、ユビスタのプロジェクトに入れる人から順に、ユビスタプロジェクトに参加していきました。

プロジェクトスタートにあたって概要を伝えました。 まずは言語の選定とサーバの構築が必要なのでそれはモンゴルに任せて、こちらはドキュメントの作成を続けました。

サーバはAWSを使っていました。 インスタンスのサイズなど、方針は伝えるものの、 AWS EC2, ELB の設定など含めて全てモンゴルで行いました。 日本のメンバは誰もここに携わっていません。

開発期間3か月

詳細設計、プログラミング、テスト、リリースのパートはおよそ3か月でした。

開発期間中は Slack や Backlog でコミュニケーションをとるものの、 やはりそれだけでは完全には伝わりきらない部分もありそうだったので、 毎週 Google Meet を使ってミーティングを行なっていました。 モンゴル語のほうが言いたいことも伝えやすいんだろうということで、ミーティングにはモンゴル人マネージャが参加します(そのマネージャは今ではモンゴルオフィスの副所長です)。

ミーティングの成果もあってか大きな手戻りはなく、開発は順調に進みました。 CIの設置やテストコードの整備なども行われ、開発環境は結構しっかりと整っています。

うっかりとドキュメントにミスを作ってしまったこともありましたが、危なそうなところは指摘してくれるので助かりました👍

サイト公開

5月の末頃、日本で新型コロナウイルスの自粛期間が終了する頃に、サイトを公開しました。 これもいつ公開するかは伝えたものの、モンゴルのエンジニアだけで作業を行いました。

ユビスタは今でもモンゴル人の手によって継続的に機能追加が行なわれています。

モンゴルの開発環境

モンゴルの開発環境について、 Wantedlyで面談にきていただく方によく聞かれることをまとめておきます。

モンゴルで使われる開発言語

よく Node.js が使われます。 日本ほど Rails に人気はないですが、 既存のアプリケーションで Rails を使ったものやPHPを使ったものがあるので、 必要な時は 他のプログラミング言語でもやってもらいます。

個人の開発環境

基本的に Windows で、 2名が Mac を使っています。

Mac が売ってないわけではなく、 オフィス開設当初に揃えたのが Windows だったのと、 Mac 購入 するのに時間がかかるのでそうなっています。 モンゴル国内でも Mac はありますが、 海外から取り寄せたほうが性能がいいらしく、 全員分の Mac 購入 を進めています。 配送に時間がかかりますが、 2020年7月末頃には全員分の Mac Book が揃う予定です。

AWSって人気?

当社で働くモンゴル人エンジニアは抵抗なく使いますが、モンゴル国内全体ではそんなに人気じゃないです。 まだまだオンプレミス環境が多いです。 AWS はドキュメントがそれなりにあるので、 モンゴルの人でも問題なくAWSを使えます。 以前の開発では API Gateway を使いたいということで、 モンゴルのエンジニアだけで設定をやっていました。

日本のこと、どう思ってる?

日本は技術的にも先進的な国だと思われているようです。

これからの開発

今後もモンゴルでは 音楽以外も含めたスタジオ貸し出しのプラットフォーム、スクールの基幹システム、ECサイトの開発などを進めていきます。 2020年5月からは過去有名日本企業でERPのコンサルをやっていた方(モンゴル人)もチームに入り、ますます開発が加速していきます。

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