こんにちは。ワンパク デザイナーの塩屋です。
ワンパクでは、業務上のOJTだけでなく、さまざまな活動を通じて学びと成長の機会を創出する事を大切にしています。
職域ごとのMTGや、有志メンバーによるR&D・プロボノなどを通して、個々の知識を広げ経験を蓄えるために、さまざまな活動への能動的な参加を推奨しています。
今回は、私が参加している社内MTGやプロジェクトを中心に、それらの活動内容とそこから得られる学びをご紹介したいと思います。
持ち回り会により幅広い知識や視点を培う、デザインMTG
私が所属しているデザインチームでは、週1回、知識やアイデアを共有するためのチームMTGを実施しています。
持ち回り制としており、その回の担当者が自由にテーマを決めて、MTGをファシリテートする方式としています。各メンバーが案件で得た知見や技術を定期的に共有することで、チーム全体のスキルアップに繋げつつ、同時にファシリテーションする力も養っていくことを目的としています。
昨年は主に以下のようなテーマを取り上げました。
- WEBアクセシビリティについて(座学)
- Javascript勉強会(座学)
- STUDIOやFigma Sitesを触ってみよう(ワークショップ)
- 良いデザインを言語化する(ワークショップ)
自分の得意領域をメンバーに共有して知識を深める座学形式から、最新のツールをみんなで触ってみるワークショップ形式まで、さまざまなテーマで実施しています。
各担当によってテーマが大きく異なるため、毎回違った視点や発見があることもデザインチームMTGの魅力の一つです。
担当する案件によって得られる知識や経験は異なるものの、それぞれが持ち帰った学びを共有することで、チーム全体の引き出しを増やしています。
私自身は、大規模コーポレート系の案件を担当することが多いのですが、そこではなかなか経験できない内容(イラストや動画など活用した案件)の話を聞くこともでき、普段の業務とは異なる角度での学びを得ることもできました。
また、Web業界はトレンドの移り変わりが早いため、最新ツール・技術を実際に触って試す時間も設けています。実際に、Figmaの新機能やSTUDIOを検証する会で得た知識を業務に取り入れることもあり、チームMTGでの学びが実務につながっていると感じています。
理解を深める、エンジニアMTG
エンジニアチームでも、週1回のチームMTGを実施しています。技術的な相談からナレッジ共有まで、その時々の課題に合わせて内容を柔軟に決めているのが大きな特徴です。
デザインチームの完全持ち回り制とは異なり、メンバーから出た相談や課題に合わせて、その都度テーマを決めています。
チームMTG発足直後は、基礎的な内容のナレッジシェアや、フレームワークについての勉強などを実施していましたが、現在は、自社プロダクトのTamagoCMSについての理解を深める内容を中心に実施。現行バージョン(v3)の仕様理解に加え、現在進めているリニューアルについても情報共有や議論を行っています。
また、リーダーが業務で取り入れている技術をメンバーに共有し、チーム全体のスキルアップにも繋げています。AIを活用した開発が増えていることから、AIへ適切に指示を出すための設計や準備の考え方など、業務で培ったノウハウも共有しています。
こうした技術的なテーマを扱う際には、ホワイトボードを使って図解しながら議論することもあります。インフラ構成やサーバー周りなど、文章だけでは伝わりにくい内容も視覚的に整理することで、全員が同じイメージを持ちながら理解を進めています。
さらに、細かい変数の命名ルールひとつ取っても、チーム全体で突き詰めて議論することを大切にしています。それにより、将来の改修や運用を見据えた保守性の高いシステムの構築に繋がっています。
案件に限らず、相談事項があればチームMTGの場を使って相談できるため、各メンバーが抱え込まずにオープンな議論ができ、疎かになりがちなリアルな対話を心がけています。
若手メンバーが主体となって挑戦できる、AI R&Dプロジェクト
若手メンバーを中心に、Web制作における「AI」の活用方法をリサーチしているプロジェクトとなります。
私を含む2人の若手メンバーが主体となって新しいツールや活用方法を調査し、実践での活用を目的に活動しています。
また、技術的な内容をリサーチするだけでなく、リサーチ内容をもとにMTGの進行・議論を行い、デザイナーやエンジニアといった普段の職域を越えてプロジェクトを主体的に進める機会があることも、この活動の特徴です。
プロジェクト発足当初は、業務効率化を目的にさまざまなAIツールのリサーチを実施しました。
ChatGPT TeamやMiro AI、Nottaなど、さまざまなAIツールを比較・検証し、有用性があると判断したものについては、実際の業務での活用を進めています。
AI文字起こしサービスのNottaについても、リサーチをきっかけに昨年から業務で活用しています。
昨年(2025年)頃からは、デザイン制作、開発フェーズにおけるAIの活用についてのリサーチを実施しています。主にFigma×AIの活用方法のリサーチを進行していきました。
- Figma×Cursor MCP
- FigmaのデザインデータをAIコードエディタの「Cursor」に連携させ、デザイン→実装の効率化についてリサーチ
- Figma Make
- Figma内で提供されている、プロンプトからデザインを生成してくれる機能
- Figmaで作成したデザインをFigma Makeに読み込ませ、AIによるプロトタイプ生成の有用性、可能性をリサーチ
Figma Makeについては、リサーチを通して業務でも活用できると判断し、プロトタイプ制作に率先して取り入れています。
デザイン段階から実際の操作イメージを確認できるようになり、UXの検証や改善をより早い段階で進められるようになっています。
今後もこのような活用を広げ、クライアントとも操作イメージの認識合わせをスムーズに行うことで、意思決定の質とスピードの向上に繋げていきたいと考えています。
AIの進化スピードはめまぐるしく、日々新しいツールや機能が登場します。このプロジェクトでは、それらを実際に試しながら「本当に業務で使えるのか」という視点で検証し、有用なものについては実際の業務での活用につなげています。
また、リサーチやプロジェクトの進行経験を通じて、個人の視点だけでなく、プロジェクト全体を捉えて考える機会が得られることも、大きな魅力だと感じています。
自分たちができることで社会に貢献する、プロボノ活動
ワンパクでは、自分たちが持っている知識やスキルを活かして社会貢献をする「プロボノ」という活動を実施しています。
会社としてこれまでさまざまなプロボノ活動に取り組んできましたが、私自身も昨年からプロボノ活動に参加しました。
石川県能登半島で起きた震災の復興支援の一環として、地元で100年以上の歴史を持つ「カネヨ醤油」さんとのプロジェクトに携わりました。
詳しいプロジェクトの内容は以下の記事からご覧いただけます。

100年続く醤油蔵のリブランディングのお手伝い。能登のカネヨ醤油さんとの出会い。|カネヨ醤油プロジェクト vol.1|株式会社ワンパク | 1PAC. INC.

想いと歴史が伝わるデザインへ。カネヨ醤油さんのブランドデザインづくり。|カネヨ醤油プロジェクト vol.2|株式会社ワンパク | 1PAC. INC.
代表の阿部と能登のボランティア活動に行った際に出会ったことがきっかけとなり、100周年という節目もあり、リブランディングを実施することになりました。
毎週のオンラインMTGで、今抱えている課題とこれからやるべきことをヒアリングしていき、カネヨ醤油さんが掲げる理念を言語化していきました。そして、言語化された理念をもとに、ロゴデザインやECサイトのリニューアルへと展開していきました。
プロボノ案件は、メンバーが手を挙げて参加できる有志のプロジェクトであり、メインのクライアントワークではなかなか担当できない領域にもチャレンジできます。
今回のプロジェクトでは、一からブランディングに携わり、最終的なデザインのアウトプットまで一貫して携わることができました。写真撮影にも挑戦し、ECサイトの商品画像からプロモーション用の醤油づくりの様子まで幅広い撮影を行い、自分の領域を広げる良い経験にもなりました。
また、デザイン制作にとどまらず、主体となってクライアントとのコミュニケーションを取り、定例MTGでのファシリテーション、サイト構築に伴う開発会社を含めた会話調整、制作スケジュール管理など、プロジェクト全体を進める経験も積むことができました。
そして、プロボノ活動を通じて特に強く感じたのが、「ただものをつくるのではなく、自分の持つ力を誰かのために活かし、課題を解決すること」の大切さです。スキルや経験を得るだけでなく、ものづくりに向き合う姿勢そのものを改めて考えるきっかけになったことも、プロボノ活動に参加する大きな意義だったと感じています。
また、過去に実施したプロボノ活動についてもご紹介します。
鳥取を襲った台風の復興支援として、地元の農業法人の「田中農場」さんのパッケージデザインを制作しました。詳しい取り組みについては、是非以下の記事をご覧ください。

農地復興のためにデザインでできること | 田中農場プロジェクト vol.1|株式会社ワンパク | 1PAC. INC.

実際に食べて感じた、土づくりの大切さ | 田中農場プロジェクト vol.2|株式会社ワンパク | 1PAC. INC.

こだわり食材が"ギュッ"と詰まった美酒鍋をいただきました! | 田中農場プロジェクト vol.3|株式会社ワンパク | 1PAC. INC.
最後に
ここまで、私たちが取り組んでいるさまざまな活動をご紹介してきました。
こうした案件以外の活動を通じて、自らが培ってきた経験やスキルを共有したり、新しい技術やツールを積極的に試したりと、スタッフ一人ひとりが学び、成長できる機会が多くあります。
また、プロジェクト全体の目的や方向性そのものから自分たちで考え、主体的にプロジェクトを推進していく経験ができることも、こうした活動の大きな価値だと感じています。
特にプロボノ活動では、はじめは「ロゴをつくりたい」という相談から始まりましたが、クライアントとの対話を重ねる中で、企業ブランディングへと取り組みを広げていきました。
その過程でクライアントとの関係を築き、1年以上にわたって継続して支援ができていることにも、とてもやりがいを感じています。
このようなプロジェクトを主体的に進める経験に加え、専門的な知識や経験を広げられることも、大きな学びにつながっています。
私自身、プロボノ活動ではブランディングや写真撮影など、普段の業務とは異なる領域に関わることができ、AIのR&Dプロジェクトでは、リサーチした内容を実際の業務での活用につなげることができました。
さらに、こうした活動で得た経験や気付きをチーム内で共有することで、業務ではなかなか得られない視点や知見がチームの中に広がり、それぞれの仕事に活かすきっかけにもなっています。
今後も社内活動を通して得た経験や学びを積み重ねながら、日々の仕事につなげていきたいと思います。