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今月の分子 273: 呼吸超複合体(Respiratory Supercomplex)


呼吸超複合体 (Respiratory Supercomplex) | 今月の分子 | PDBj 入門
複合体I(赤)、複合体III(青)、複合体IV(黄)で構成されるレスピラソームと、小さな運搬分子のユビキノン(PDB ID 7v2c)、シトクロムc(PDB ID 3zcf)。これら3つの複合体のうち、ミトコンドリアにコードされているタンパク質サブユニットは濃い色で示した。 高解像度TIFF画像は こちら 。 細胞内ではタンパク質が組み合わさり大きな機能複合体が形成されているのかどうかについて、研究者たちは何十年も前から考え続けている。そのうちのいくつか、例えば(glycolytic enzyme)がすべ
https://numon.pdbj.org/mom/273?l=ja

呼吸に関係するミトコンドリアでは、呼吸に関する酵素複合体が集まって超複合体(レスピラソーム)をつくっている、というお話。

細胞内ではタンパク質が組み合わさり大きな機能複合体が形成されているのかどうかについて、研究者たちは何十年も前から考え続けている。そのうちのいくつか、例えば解糖系酵素(glycolytic enzyme)がすべて集まった仮想の集合体グリコソーム(glycosome)のようなものは、いまだに発見されていない。一方、8つのアミノアシル転移RNA合成酵素(aminoacyl-tRNA synthetase)を含んだマルチ合成複合体(multisynthetase complex)や、光合成反応中心とアンテナタンパク質(photosynthetic reaction centers and antenna protein)が集まった巨大超複合体など、多くの複合体が確認されている。そして最近、呼吸超複合体(respiratory supercomplex)がこのグループに加えられた。「レスピラソーム」(respirasome、PDBエントリー5xth)は、3種の膜結合型電子伝達系複合体(複合体I complex I、二量体複合体III complex III、複合体IV complex IV)で構成されている。ミトコンドリア内においてクエン酸回路(citric acid cycle)の過程で生成され運搬分子NADHにより運ばれる電子を受け取り、それを使ってATP合成酵素(ATP synthase)を動かすための電気化学的勾配を作り出している。以下に述べるように、別の呼吸器系超複合体もこれに関連した仕事をこなしている。

詳しくは今月の分子「273: 呼吸超複合体(Respiratory Supercomplex)」にて

英語原文(RCSB PDB)

http://pdb101.rcsb.org/motm/273

日本語訳(PDBj)

https://numon.pdbj.org/mom/273?l=ja

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