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今月の分子 266: オリゴ糖転移酵素(Oligosaccharyltransferase)

ほとんどすべての生きた細胞は、糖質(carbohydrate)の複雑な被膜で覆われている。これらの糖質は、細胞膜を構成するタンパク質や脂質と結びついている。糖質は、数種類の単糖が無数の異なる方法で結合してできている。この糖鎖被膜は、細胞が生きていく上で重要となるさまざまな役割を担っている。例えばある構造の場合、糖質はかさばっていて、細胞表面へのアクセスを制御する保護シールドを形成している。血清タンパク質のような分泌タンパク質は、しばしばグリコシル化(glycosylated、糖鎖付加)され、これにより溶解性と安定性が向上している。糖鎖はまた、形や大きさにいくつかの種類があって、通常は生物ごとに特徴が違う糖鎖群を持っている。ABO式血液型(ABO blood types)は、私たち自身が持つ細胞の表面におけるグリコシル化で見られる個人差の身近な一例で、輸血などの医療行為を行う際、自分の糖鎖パターンとは異なるドナーを使うことがないようにしなければならない。

詳しくは今月の分子「266: オリゴ糖転移酵素(Oligosaccharyltransferase)」にて

英語原文(RCSB PDB)

http://pdb101.rcsb.org/motm/266

日本語訳(PDBj)

https://numon.pdbj.org/mom/266?l=ja

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