ロンドンのシステムを日本へ。翻訳から始まった、システム理解の旅
「この一枚、すごい!」
そう思えるシステム構成図に出会ったことがあります。
それは、ロンドンで開発されたシステムを日本へ導入するプロジェクトでした。
私のメインタスクは、先方から提供される大量の英語ドキュメントを日本語へ翻訳すること。
でも、ただ言葉を置き換えるだけではありません。
システムを理解しなければ、正しく翻訳できない。
そこで、ドキュメントを読みながら、システムの仕組みを一つずつ学んでいきました。
https://aontechblog.blogspot.com/2026/08/blog-post_18.html
翻訳から始まる、システム探検
ドキュメントには、システムの説明だけでなく、ビジネスに関する情報もたくさんありました。
金融ビジネスの仕組みを学び、日本の金融ビジネスについても調べる。
これまで取得してきた資格で学んだ知識も、思いがけないところで役立ちました。
さらに読み進めると、コードが出てきます。
サーバ構成も出てきます。
ログ用のサーバ。
バッチ処理用のサーバ。
それぞれ異なる役割を持つサーバ。
「こんなにたくさんのシステムが動いているのか」
最初はそう思いました。
でも、その一つひとつに意味がある。
それが分かると、システム全体を見ることがどんどん面白くなっていきました。
そして出会った、一枚の「地図」
そんな中で、一番感動したのがシステム構成図でした。
たくさんのシステム。
たくさんのサーバ。
複雑な接続関係。
それが、A3一枚に整理されていたのです。
「えっ、これ、全部入っているの?」
思わずそう感じました。
先方の担当者は、その構成図をいつも持っていました。
何かを確認するときも、その図を見る。
システムを説明するときも、その図を見る。
まるで、システム全体の地図を持ち歩いているようでした。
そして、私もその図を見るようになりました。
新しい機能を知ったら、どこに位置するのかを見る。
分からないことがあれば、全体図に戻る。
誰かに説明するときも、頭の中にその地図を思い浮かべる。
いつしか、そのA3一枚がプロジェクトを理解するための「共通言語」になっていました。
ITの仕事は、コードを書くことだけじゃない
ITプロジェクトの面白さは、プログラムを書くことだけではありません。
複雑なものを理解する。
それを整理する。
そして、人に伝える。
技術とビジネスの間に立つ。
それも、ITの大切な仕事です。
特にグローバルプロジェクトでは、海外の技術、国内の業務、異なる文化、さまざまな専門家をつなぐ必要があります。
そのためには、「分からないから専門家に任せる」のではなく、自分自身が少しずつ理解していく姿勢が大切です。
「面白い!」から始まる成長
最初は英語のドキュメントを翻訳していただけだった。
でも、翻訳するためにシステムを理解する。
システムを理解するために、ビジネスを学ぶ。
ビジネスを理解すると、システム構成の意味が見えてくる。
そして、A3一枚の図から、巨大なシステム全体が見えてくる。
そんな経験を通じて、私はITプロジェクトの奥深さを知りました。
新しい技術を見て「面白い」と思える。
分からないことを「知りたい」と思える。
複雑なものを見て「整理してみたい」と思える。
そして、理解したことを仲間に伝えて、一緒に前へ進む。
そんな人には、グローバルITプロジェクトの仕事はとても面白い世界だと思います。
世界の技術を学び、日本の現場につなぐ。
その過程で、あなた自身の「一枚の地図」を見つけてみませんか。