仕様より先に詰まるものがある。――プロジェクトを救った“英語化”という仕事
技術力だけでは、プロジェクトは完走できない。
金融機関のWebシステム開発で私が直面したのは、誰も優先しなかった「英語化」というタスクだった。
地味だが、放置すれば確実に詰まる。そこで私は一歩踏み込んだ。
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■ 立場を越えて中に入った理由
私はJavaの自社フレームワークを適用する社内コンサルタントとして参画した。
本来はリードではない。しかし、プロジェクト内の社員が少ない現実を見て、このままでは危ういと感じた。
気づけば設計や調整の場に入り、推進側へ。
「コンサルなのか、リードなのか?」
そんな立場の曖昧さよりも、前に進めることを優先した。
■ 多くのプロジェクトで後回しにされる仕事
問題は“英語化”だった。
機能、画面、メッセージ、帳票をすべて英語にする。
作業自体は単純だ。日本語を英語に置き換えるだけ。
しかし実際は、日本語と英語の文字数の違いでレイアウトが崩れ、画面確認が増え、修正が積み上がる。
地味で時間がかかる。
多くのメンバーは機能仕様やロジックに集中する。
英語化は「後でやればいい」と後回しになる。
そして終盤、リソースが尽き、誰も手をつけられなくなる。
■ プロジェクトを救った“掛け算”
この金融機関のWebシステムは、私にとって最初に英語で詰まった案件だった。
中国人のリードベンダーと共に、英語対応を一気に進めた。
私は英語が得意だった。
だからこそ、迷いなく入り込み、仕様確認・文言修正・画面検証を回し切った。
そのとき確信した。
システム × 英語は武器になる。
■ 技術の外側にある価値
プロジェクトを止めるのは、難解な技術ではない。
多くの場合、誰も優先しなかった“盲点”だ。
立場に縛られず、必要な場所に入る。
地味なタスクを引き受ける。
それが、プロジェクトを前に進める力になる。