立ったまま迎えた深夜11時――本番が人を育てる瞬間
「本番は技術だけで決まらない」
そう実感したのは、平日昼に行われた一本のローンチだった。
完璧だと思ったテスト、その先に待っていたのは、10時間“座れなかった”時間だった。
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平日昼の本番、その判断
当時、大きな変更は土日に行うのが常識だった。
それでも今回は、止まっても社会的ニュースにはならないと判断し、平日昼にローンチを決めた。
自分の担当はWeb機能の一部。同期が連携機能を、別チームが店舗機能を担当していた。
完璧だと信じたテスト
何度も確認を重ねた。
「ここまでやったなら大丈夫」
そう思えるだけのテストを積み上げてきた。
一報で空気が変わる
お客様の会議室で、先輩と和やかに待機していた本番当日。
最初に届いたのは「データが飛んでいません」という一報。
その瞬間、脂汗が噴き出し、先輩の表情も一気に変わった。
何もできない時間
オフィスに戻り、全員で原因調査。
だが自分はノートPCもなく、何もできない。
「座っていいよ」と言われても座れなかった。
責任の所在が分からない中、時間だけが過ぎていった。
深夜11時の一言
昼から立ち続け、気づけば深夜。
23時、「画面、見えました」の一言で、張り詰めた空気がほどけた。
この経験が教えてくれたこと
本番は、コードを書く力だけでは乗り越えられない。
判断、覚悟、そして何もできない時間と向き合う姿勢。
あの夜が、今の自分の仕事観を形作っている。