1
/
5

佐藤繊維 産地見学

最初に

 山形県寒河江市に拠点を置く、佐藤繊維の工場を見学させていただきました。

社長自ら出向いていただ き、仕事にかける熱い思いをたくさん聞かせていただきました。

私は諸事情により、最初の糸作りのお話を聞くことができなかったのですが、とても深いお話だったようで聞くことができず残念でした。その後の昼食会から、GEAのショップ見学までとても有意義な時間をいただけました。

GEA0053 工場見学 編立~糸倉庫まで

昼食会では山形で取れた食材を扱ったランチコースでした。全て手作りで、コーヒーなども山形市のオーロラコーヒーが焙煎したものを使用していました。繊維やアパレルの製造だけでなく、セレクトショップやレストランなどリアルな場所で山形県の魅力を発信しているということで、内容もとてもこだわっていました。

繊維、アパレルの製造工場では島精機製作所の3~16ゲージの編機が60台備わっており、ほぼ全て休みなく稼働していました。最初は10ゲージ編機7台から始まり、当時流行っていた12ゲージを使わないで今ある編機で試行錯誤の末、ここでしか作れないニットの開発に至ったそうです。個人的にはニットにプリーツの技術が取り入れられていることに驚きました。

自社ブランドを多く保有している佐藤繊維では製品を自社工場で一貫して製造していました。

製造工程でも新しい取り組みをしており、ホールガーメントを使用した無縫製ジャケットや縫い代をなくしたウールコートなど縫い代をなくした分、とても軽い仕上がりです。

最後の糸倉庫では様々なファンシーヤーンが収納されており、必要な際にはすぐ扱える環境がありました。

三泉工場 染色工場 GEA見学

 染色工場では糸の綛(かせ染めとチーズ染色、製品染めなどの工程を行なっていました。

とても暑い工場内でたくさんの方が染めの仕事をしていました。

時間が押していたため、ホールガーメントの工場は見学せず、セレクトショップのGEAを見学しました。

GEA#1では「maison margiela」をはじめとする世界のブランドから、「COMME des GARCONS」など日本のブランド。それと自社ブランドの「M.&KYOKO」や「991」など様々な商品ラインナップでした。

GEA#2ではアパレルではなく、小物類が 中心のショップでした。特に注目したのが山形の作り手による様々な品々が並んでいる点でした。県外だけでなく県内の方でも新しい発見があるのではと思えるラインナップでした。

最後に

今回の見学、社長のお話を聞いて、地方で事業を継続させていく大変さ、流行に乗らない、自分で見極めるものづくりをしていく信念にとても感銘を受けました。

岩手県出身で地元でものづくりをしたいと思っていた自分にはとても刺激的な一日でした。

丸編機60台は特に圧倒されましたが、見学中に出てきた様々なニット生地はどれも魅力的でした。新しい技術も積極的に取り入れており、会社全体とても盛り上がってる印象で、工場内にお邪魔しているのにも関わらず、職員さん方は絶えず僕らに挨拶してくださり、雰囲気もとても良かったです。このような機会を作っていただきありがとうございました。





Like Kazu Kurosawa's Story
Let Kazu Kurosawa's company know you're interested in their content