PMことはじめ 6月版
これを読んでいる大学生のみなさん、新卒一年目で
「新サービスの開発を任せた!」
と上司に任されたらとしたらどうしますか?(なかなか起きないことではありますが)
社会人の方も考えてみてください。
僕はインターン先でこれに似た状況になりました。
さて、何から始めればいいと思いますか?
僕の個人的な意見としては、新規事業を始める際には他社の分析から始めるのが良いと思います。
本日はその理由について書いていきます。
目次
他社のサービスを見るメリット
ニーズの存在
他社が類似のサービスでうまくいっている場合は、人々がそのサービスを求めていることの証拠になります。
顧客を想定しないサービスはただの自己満足で、成功するかどうかはバクチに近いです。
ゴールの設定
他社の商品の見た目・質・売り方…etc
ゴールを具体的に設定することができます。
逆にゴールが定まらないまま走り出すことは無謀です。
あらぬ方向に進んでしまいかねません。
東京から大阪まで行くのにわざわざニューヨークを経由するなんてバカらしいでしょ?
既存商品の弱点分析
現状の商品との比較を通じて、改善すべき点を明確に想定することができます。
今との差分でサービスを考えるのは、自分にとっても顧客にとっても非常にわかりやすくて良いです。
ヒアリングの材料
既存の商品に対する不満を利用者にヒアリングすることができます。
これらの恩恵は全て、「明確な形」が存在することに由来します。
何から考えればいいのか分からない状況から、まずはイメージしやすい形を持つことが重要です。
外に目を向ける
ちょっと違う話をします。
人間は30歳を超えると、徐々に新しい技術・モノがなんだか危険なものに思えてくるらしいです。
自分の常識だと思っていることを否定したくないからでしょう。
SNSは危険だからやめなさいと親世代から言われたことはありませんか?
それにはこんな理由があるのです。
どうしてこんな話をいきなり?
と思うかもしれませんが、多くの人が「新しいもの恐怖症」だという事実が重要です。
つまり、既存のサービスの類似品というのは人々にとって馴染みやすい・受け入れられやすいということです。
これが「相手の立場になって考える」ということです。
高名な社長は傲慢というイメージがあるかもしれませんが、利益をあげている社長はそれだけ人の気持ちをよく考えているということです。
最後に
分析するということは、敗北を意味するわけではありません。
むしろ自分のサービスで人々を喜ばせるための第一歩です。
無駄なプライドは持たない方がいいです。
僕はそういう意味で非常に謙虚な考えを持っています。
したがって、僕の場合は冒頭のような課題を振られた際には、ひとまずGoogleSpreadSheetで競合他社についてサービスの特徴をまとめます。
そして、それらを比較した上で「こうすれば成功しそうだ」という仮説を立てて数日中に上司に持って行くことでしょう。