強さを生む美徳
「コンプレックスは墓まで持っていけ!」
先日お会いした社会人のAさんが僕に教えてくださったことです。
今日は、僕が感銘を受けた「生きる上での美徳」についてのお話をさせていただきます。
思うに、人は誰しもコンプレックスを抱えているのではないでしょうか?
生きていれば誰だって忘れられない嫌な思い出や、他者と比べて引け目を感じてしまうことがあるはずです。
Aさんは、そのコンプレックスを自分の心に閉じ込めておくことで自分が強くなれるとおっしゃっていました。
確かに、「僕はこういうコンプレックスがあって…」なんて話をされても、相手からしたら「この人は同情を買いたいのか?」と思われてしまうこともあるはずです。
さらに、他人にコンプレックスを晒すことで楽になったような気がしてしまう「弱い自分」がいると僕は思います。
自分の弱さを見せるよりは、コンプレックスを自分の中に永遠に閉じ込めておくことで、悔しさや怒りを忘れずに、最終的には自分の強さに変えるのがAさんの信念だそうです。
コンプレックスを閉じ込めておくことで、自分の弱さから逃げずに向き合って昇華させる。
とても素晴らしい生き方だと思って、胸が熱くなりました。
しかしAさんは、いついかなるときでもコンプレックスを晒すなとおっしゃっていた訳ではありません。
例えば、ビジネスをするときに「どうしてその事業をやりたいと思ったのですか?」と質問されたとします。
その際に「実はこういう事情があって…」というように自分のコンプレックスを明かせば、相手に信用してもらえるともおっしゃっていました。
つまりAさんは、人から問われたときに必要であればコンプレックスを明かし、そうでないときには自分から話す必要などないとおっしゃっているのです。
Aさんはそうしたコンプレックスの使い方は「技」だと教えてくださいました。
皆さんは生きる上での「美徳」をお持ちですか?