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カルチャーの共感と体現を新卒だけに求めるのは逃げじゃない? ~ 男だけのメンズパスタ会 #1~

先日、ご縁あってメルカリの人事採用をやっている石黒さんと、MOLTSのそめひこと一緒に男3人でパスタを食べるというシュールなランチをしてきました(その名も、メンズパスタ会)。

限られた時間の中でも、大きく4つの気づきがあったので備忘録がてらまとめます。


▼「インスタ映え」しそうな料理が出て来る。さすが六本木ヒルズ


1)カルチャーへの共感と体現は、新卒中途関係なく求めるべき

メルカリのように事業が急成長すれば、人も急激に増えることになる。人が急に増えるタイミングで、それまでの成長を支えた良きカルチャーが崩れてしまう企業も多い中、メルカリは違う。


■よくあるケース

・異なるカルチャーで働いた経験の長い中途入社者に対して自社のカルチャーを教育することは難易度が高いので、経営者は「染まりやすい」新卒入社者に期待を寄せる

・自社のカルチャーに染まった新卒入社者を早い段階でマネジメント層に引き上げることで、組織全体にカルチャー浸透がされることを期待する


■メルカリの場合

・新卒も中途も関係ない。カルチャーの共感と体現を、皆に平等に求める・掲げるバリュー(価値基準)を採用時や評価時に確認することはもちろん、職場で日常使用するコミュニケーションツールにも導入するなど、全員が常に意識する仕組み作りがされている


<気づき>

・カルチャーは全員が作るもの、全員に等しく求めるもの

・「カルチャーは新卒入社者が保っていくもの」という意識や、「中途のあの人は○○のスペシャリストだから仕方ない」というような例外を認めることはある意味「体現しなくても良い」という逃げ道を作ることにつながる。


2)鳴り物入りで入社した人ほど、社内メンバーの巻き込みへのケアが必要

ボードメンバー経由のリファラルやエグゼクティブ・サーチ経由などで、ときに「前職で大きな結果を出しているすごい人」が入社してくることがある。

■「すごい人」は本当に必要か

組織が順調に成長しているフェーズでは、必要性は大きくないかもしれない。一方で、事業成長が停滞してしまっているフェーズや、現在の延長線上ではない新しいビジネスを生み出すときには、変革を起こしてくれるような人材が求められる。

■「すごい人」は、定着するのか

鳴り物入りで入社したにも関わらず、入社後は早期に辞めてしまう人たちを多数見てた。そういう人ほど周りからの注目を集めるので、やめたという話が出回るのも早い。一方で、新しい会社に馴染んで、結果を出し定着する人も中にはいる。そういう人の共通の特徴は、「うまく社内のメンバーを巻き込み、動かすことが出来た」こと

<気づき>

どんなにすごい人も、1人でやれることには限界がある。前職で成果を出した再現性を出来る限り高めるため、人事や上長が、その人にとっての結果を出しやすい環境作りに協力しつづける必要がある。


3)ブレた副業するくらいなら、今の会社でもっと活躍することを考えたほうが良い

最近人材業界で話題になっていることのひとつに、「副業解禁」がある。

石黒さん)メルカリは副業推奨ですね。またその収入については関与しない、というスタンスです。
そめひこ)うちは本業にかぶるものは禁止です(本業に被らない株や投資はあり)。給与を固定給と粗利に応じたインセンティブ(粗利の数十%)に分けていて、インセンティブの比率をかなり高めに設定し、なおかつ基本自由に案件をとってきていい形にしているので、副業をやるメリットがそもそもないようにしています。
福田)うちは本業で成果を出していれば何をしてもよいし、どこでいつ働いても良いという社風なので、自由です。
そめひこ)石黒さんも実際に何か副業とかやられたりしてるんですか?
石黒さん)大学での講義や外部登壇など一部対応することはあります。今は目の前の仕事にやりがいがあり、メルカリにコミットしたい気持ちが強いためやってないに等しい状態ですね。

【気づき】

・謙虚に「目の前の仕事が楽しくてやりがいがある」という姿を見て、感心した。会社の目指す姿に共感し、視点高く、それに向かって全身全霊で取り組んでいる様子がとても良く伝わってきたし、そういう姿勢で働いている集団こそ、何かを成し遂げるのだろうと思った。

・一般的にはお小遣い稼ぎや不労所得といった言葉に興味を持っている人が「副業」に興味を示すことが多いように見受けられるが、そういう人は現在のスキルから進化しにくい。

・やりたいことが明確にある人や、将来的に独立するつもりで自分の事業をはじめてみる、といったような目的が明確な副業は良いと思う。一方で、そうでない人は今の会社で活躍をすることを考えたほうが楽しいはずだし、周囲も気持ちがいい。「社外での価値がどういった状態なのか」を常に意識し続けられるのであれば、社内にいてもひとつの分野の専門性を高めたり、大きな成果を出すことができるのでは。副業のアリナシ論の前に抜けがちな視点をしっかり持てるようにしたい。


4)若い人ほど続改善するから、成功確率が高まる

3人には、とくにHR関連の事業の相談者が訪れてくることが多い。ランチで相談に乗ると、その日の夕方に「アドバイスいただいたサービス作りましたー!」という連絡が来て驚いたことが何度もあった。特に20代前半の起業家のスピード感はとてつもなく早いし、少しでもアドバイスを活かそうと貪欲である。一方で、相談後に何の音沙汰もなく、アドバイスを行動に移したのかどうかもわからない人がいることも事実。そういう人は、だいたいおじさん。。

<気づき>

・私がたった数年の社会人経験で得たスキルなど、デイリーでPDCAを回して成長する事業化の進化に比べたら、何の優位性も無い

・有識者のアドバイスを愚直に受け止め、即改善し、PDCAをたくさん回すことが成功の近道のはず。これは年齢に関係なく、誰でも出来ることなので、もっとやろう。


第2回パスタランチ会も開催予定!!

アジェンダをみっちり設定した会議とは違って、ランチをしながらざっくばらんに話すのも、非常に学びが多くて新鮮でした。1時間という限られた時間というのも、夜の会食に比べると確保しやすいですし、また近々ランチ会をやろうという話になりました。もし参加したいという方がいらっしゃれば、何を話たいかもセットで連絡頂けると幸いです。


連絡先はこちら(メッセージ頂ければご返信させて頂きます)

ランチはしたくない、ただ石黒さんとそめひこと話したいんだ、という方は、以下から応募されるのが良いかと思います。

メルカリはこちら

MOLTSはこちら

以上、私の気づきが少しでも誰かの役に立つことがあれば幸いです。

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