スズキコウタ ポートフォリオ(2026年7月現在)
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash
200字を読ませるための2000字。
届けたい一点のために、見えない全体を設計する。
私は、読後感のデザインを大切にしてきました。読み終えたあとに残る感情。そこから立ち上がる問いや、アクション。誰かに話したくなる余韻。そのために、企画、取材、構成、言葉、写真、人の関係性、公開後の読まれ方までを設計します。
NPO法人グリーンズ(greenz.jp)では、社会・地域・環境・文化をテーマに、記事制作、編集部運営、ライター育成、講座、イベント、企画展まで、編集の力を文字コンテンツの外側へも広げてきました。株式会社インフォバーンでは、企業・自治体のオウンドメディア、コーポレートサイト、採用広報、SNS運用、パンフレット提案などを担当し、課題発見から企画提案、制作ディレクションまでを実践しています。
文章を整えるだけでなく、事業・人・場にある価値を見立て、必要な読者に届くかたちへ翻訳すること。それが、私が編集をするうえで大事にしてきたことです。
【編集を通してできること】
記事を書く。原稿を整える。それだけではありません。
何を届けるべきかを見立て、企画に変え、取材し、言葉にし、人と制作体制を動かしていく。
私にとって編集とは、情報を整理する技術であると同時に、事業・人・場にある価値を、必要な読者に届くかたちへ変換するための方法です。
価値を見立てる
事業、地域、人、プロジェクトのなかにある未整理の魅力を読み解き、読者に届けるべき核を見つけます。
読後感を設計する
読み終えたあとに残る感情、立ち上がる問い、そしてアクションまでを想定し、記事やコンテンツの体験を設計します。
企画に翻訳する
見立てた価値を、記事、オウンドメディア、SNS、講座、パンフレット、イベントなど、目的に応じたかたちへ変換します。
取材し、言葉にする
想定質問や取材計画、構成案づくりから執筆・編集までを通じて、複雑な情報や人の思いを、読者に届く言葉へ整えます。
伴走し、育てる
書き手や編集者の個性を消さず、完成度を高めるために伴走します。添削ではなく、次に進めるためのフィードバックを大切にしています。
制作体制をつくる
ライター、フォトグラファー、翻訳者、映像クリエイターなどをアサインし、公開・納品までプロジェクトを進めます。
【記事・コンテンツ制作】
社会課題、文化、ビジネス、研究開発、地域の暮らし。扱うテーマが複雑であるほど、ただ情報を紹介するだけでは読者に届きません。
何を入口にすれば読み始めてもらえるのか。どの順番で伝えれば理解が進むのか。どこに感情の余白を残すのか。情報を並べるだけでなく、背景や解釈を重ねて物語(ナラティブ)として設計することを意識してきました。
企画、取材、構成、執筆、編集を通じて、専門性や思いを、読者が読み切れるコンテンツへ翻訳してきました。
【執筆】”生きる”と”表現する”は切り離せない。坂本龍一が、社会や自然と同期しながら創作表現する様を描く映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』|NPO法人グリーンズ(greenz.jp)
https://greenz.jp/2023/07/11/ryuichisakamoto_coda_2023/
KADOKAWAの依頼を受けて執筆。グリーンズの理念「いかしあうつながり」を起点に、坂本龍一氏が作曲の過程で何をいかし、どうつなげ、ひとつの作品へ結実させているのかを読み解きました。私が執筆し、教え子を編集者として起用した事例でもあります。
【編集】地球の危機、もう待ったなし! 斎藤幸平、安宅和人、石山アンジュが本質的な豊かさと経済の両立を「シェア」で実現できるか考えた。|NPO法人グリーンズ(greenz.jp)
https://greenz.jp/2021/10/07/kouhei_saito_kazuto_ataka_anju_ishiyama/
石山アンジュ氏率いる「Share Summit」からの依頼で制作した、斎藤幸平氏・安宅和人氏・石山アンジュ氏によるトークセッションの記事。編集とプロジェクトマネジメントを担当し、ライターや文字起こしを含む制作体制を組成。イベント翌日公開のスピード感を保ちつつ、専門性の高い議論に解説を加え、読者が文脈を理解できる構成にしました。
【編集】世界30か国以上、50社超に跨るネットワーク。世界的な航空需要増の中、航空機リース投資のパートナーとしてオリックスが選ばれる理由|オリックス MOVE ON
https://www.orix.co.jp/grp/move_on/entry/2025/07/23/100000
オリックスの航空リース事業を紹介するオウンドメディア記事を担当。本社に加え大阪への出張取材を行い、複数の取材先の情報を1本に統合。航空リースという専門性の高いBtoBテーマを、取材計画の作成、ライター・フォトグラファーのアサイン、校正まで担い、読者が読み切れるかたちにしました。
【編集】サントリーグローバルイノベーションセンター(SIC)|コーポレートサイトリニューアル
https://www.suntory.co.jp/sic/
サントリーホールディングス内で味覚・研究開発領域を担うSICの、コーポレートサイトリニューアルを担当。社員・取締役へのヒアリングをもとに各ページの情報を整理し、サイトコンテンツへ落とし込みました。翻訳者も起用し、日本語版・英語版の原稿制作とクライアント確認を進行しています。
【編集】環境、防災、シビックプライドも。ジェイアール東日本都市開発と東急不動産が仕掛ける
”ちょうどいい”まちづくり「うふふ、ふなばし」座談会|東急不動産「うふふ、ふなばし」
https://sumai.tokyu-land.co.jp/ufufufunabashi/article/1/
東急不動産株式会社による船橋駅周辺の開発プロジェクトのオウンドメディアで、複数の記事制作を担当。開発の背景や株式会社ジェイアール東日本都市開発との協業、担当者座談会に加え、地域のまちづくりプレーヤーや船橋を舞台にする作家への取材を通じて、フードカルチャーや地域の魅力を交えながら街の物語を立体的に伝えました。
【オウンドメディア/ブランド発信
~事業を、暮らしの言葉に変える~】
オウンドメディアは、情報を置いて短期的なアクセスを稼ぐだけの場所ではなく、事業や地域の価値を継続的に、一貫した視点で伝えていくための、コンテンツブランディングの場だと考えています。
誰に向けて、どんな視点で、どんな順番で、何を感じてもらうのか。記事、SNS、写真、動画、座談会、地域プレーヤーの声を組み合わせながら、企業や地域の価値を、読者の暮らしや感情に接続するコンテンツを設計してきました。
東急不動産株式会社|うふふ、ふなばし
https://sumai.tokyu-land.co.jp/ufufufunabashi/
船橋駅周辺で進むマンション・商業施設開発に伴い、地域との接点をつくるためのオウンドメディア「うふふ、ふなばし」のコンテンツプランナーを担当しました。記事制作だけでなく、メディアそのもののコンセプト、発信計画、コンテンツ設計から関与しています。
キックオフ記事では、東急不動産が船橋で何を開発しようとしているのか、ビジネスパートナーであるJR東日本都市開発がどのような役割を担うのかを整理し、私自身が執筆しました。
さらに、東急不動産とJR東日本都市開発の担当者による座談会、船橋でまちづくりに取り組む地域プレーヤー、船橋について語る小説家への取材も実施。小松菜やビールといった船橋のフードカルチャーも交えながら、開発事業を単なる不動産情報ではなく、これから育っていく街の物語として伝えました。
東急株式会社|とうきゅうこどもっと
https://www.tokyu.co.jp/special/kodomotto/
東急沿線の子育て支援を目的とした「とうきゅうこどもっと」のWeb記事・Instagram運用に、コンテンツプランナー/プロジェクトマネージャーとして参加しています。
3社コンペにおいて、企画提案書とInstagram戦略書を作成し、プレゼンテーションを担当。単に情報を伝えるだけにせず、取材する施設・店舗・コミュニティで、親子がどんな時間を過ごし、どんな気持ちになれるのかを描くことを軸に、Web記事とSNSを横断するコンテンツ方針を提案し、案件獲得に貢献しました。現在は、毎月配信予定のInstagramのリール動画、フィード投稿、Web記事の企画・制作進行を担っています。
この案件で大切にしているのは、目線を母親や父親に定めることです。その場所での時間が、子どもにとっても親にとっても、どんな体験になるのか。その積み重ねが「東急沿線はいい場所だ」「ここで暮らしてみたい」という気持ちにつながるよう、コンテンツを設計しています。
【企画提案/コンペ/プロジェクト設計】
編集の仕事は、制作が始まってからだけのものではありません。まだ言葉になっていない課題や魅力を読み解き、誰に、何を、どのようなかたちで届けるべきかを設計する。テーマに対して、企画提案、編集方針、コンテンツ戦略を組み立て、プロジェクトの起点をつくってきました。
戸田ビルパートナーズ|新卒採用広報サイト提案
https://bp.toda.co.jp/recruit/shinsotsu/
新卒採用広報サイトのリニューアルに向けたコンペ提案に、コンテンツプランナーとして参加しました。プロジェクトマネージャー、アカウントプランナーとともに3人体制で提案書を作成。コンテンツ戦略、編集方針、コンテンツ概要、原稿イメージを設計し、複数回の社内調整・プレゼンリハーサルを経て、クライアント先でのプレゼンテーションに臨みました。結果としてコンペに勝利し、案件獲得に貢献。その後、採用コンセプトと採用ペルソナの設計までを担当しました。
【講座・人材育成・編集体制づくり】
編集は、ひとりで完結する仕事ではありません。よい記事やコンテンツを継続的につくるためには、書き手の可能性を見立て、育て、安心して力を発揮できる場や体制をつくることが必要です。
NPO法人グリーンズ(greenz.jp)では、ライター・編集者の育成を目的とした講座やワークショップを企画・運営し、受講生がフリーライターや編集者として活動を広げていく過程に伴走してきました。
株式会社インフォバーンでは、外部パートナー不足という制作上の課題に対し、ライター・フォトグラファー候補の発掘と社内への紹介を行い、制作体制の拡張に取り組みました。
作文の教室|NPO法人グリーンズ(greenz.jp)
https://greenz.jp/sakubun/
書くことを通じて、自分の視点を見つけ、読者に届く文章へ育てていく講座。単なる文章術ではなく、テーマの見つけ方、観察、取材、構成、推敲、編集者とのやりとりまでを扱い、受講生が書き手として活動していく入口をつくりました。卒業生は300名を超え、うち200名が卒業制作に取り組み、greenz.jpなどに掲載。卒業後は、ライターや編集者、社会起業家、広報担当、メディア運営など、幅広い分野で活動しています。
メディコス編集講座|みんなの森 ぎふメディアコスモス
https://g-mediacosmos.jp/cosmos/
岐阜市中央図書館・ぎふメディアコスモスで継続して担当している編集講座。地域で暮らす人たちが、自分のまちや身近な出来事を観察し、取材し、言葉にしていくための場として設計しました。講座からは、岐阜での暮らしをテーマにしたZINE「アパートメント」など、受講生同士の自主的な表現活動も生まれています。
Forest Style|公益社団法人国土緑化推進機構
https://forest-style.jp/
Forest Styleナビゲーター養成講座のプログラム内で「作文の教室」を開講。その卒業生同士から、ウェブマガジン「Forest Style」が生まれました。編集講座で学んだ観察、取材、執筆の力が、受講後の活動へとつながった事例です。「書けるようになる」だけでなく、書き手同士がつながり、自分たちで媒体を立ち上げていく流れを生んだことは、編集を人に手渡してきた成果のひとつです。
ライター・フォトグラファー採用|株式会社インフォバーン
インフォバーンでは、制作案件におけるライター・フォトグラファーの依頼先が限られ、一部の外部パートナーに業務が集中する課題がありました。そこで、ライターが集まるイベントや出展ブースに足を運び、候補者と面談。見込みのあるライターを社内に紹介するオンラインイベントを5回実施し、約20名を紹介しました。その結果、約10名が業務委託パートナーとして採用に。greenz.jp時代から培ってきた、書き手の資質、案件との相性、伴走の必要度を見極める力を、制作体制づくりにも展開しました。
【主なクライアント/その他の編集プロジェクト】
記事制作、オウンドメディア、採用広報、講座、ワークショップ、イベント、企画展、音楽制作。これまで、社会・地域・環境・文化・教育・企業コミュニケーションなど、さまざまな領域で編集の力を実践してきました。
本文で紹介した事例のほかにも、自治体、企業、NPO、教育機関、地域団体などと協働し、コンテンツ制作や講座設計、場づくりに取り組んできました。
NPO法人グリーンズ(greenz.jp)/フリーランス時代
大阪ガス株式会社(Daigasグループ)、生駒市、さとのば大学、資源エネルギー庁(GREEN POWER)、イノベーション東北(Supported by Google)、大子町、ヤマハミュージックジャパン株式会社、株式会社ロフトワーク、株式会社MOTION GALLERY、西鉄天神委員会、青梅市、羽村市、泉北ニュータウン、特定非営利活動法人ピースウインズ・ジャパン、パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社、古座川町、積水ハウス株式会社、旭川市、国民生活産業・消費者団体連合会、武蔵野大学 ほか
講義・ワークショップ
仙台市、豊田市、泉北ニュータウン、公益社団法人国土緑化推進機構、世田谷区、上勝町、コダテル、Eastside Goodside、みんなの森 ぎふメディアコスモス ほか
株式会社インフォバーン時代
オリックス株式会社、東急不動産株式会社、東急株式会社、サントリーグローバルイノベーション株式会社(SIC)、戸田ビルパートナーズ株式会社、三菱電機株式会社 ほか
その他の編集プロジェクト
「しあわせの経済」国際フォーラム
https://motion-gallery.net/projects/EoH2019
開催資金をクラウドファンディングで調達し、約325万円を集めた国際フォーラム。
『企(たくらみ)』展|東京ミッドタウン・デザインハブ
https://www.designhub.jp/exhibitions/4266
編集の力を、記事だけでなく展示・場づくりへ展開したプロジェクト。
ワークショップ・登壇
ライター育成、編集講座、メディアづくり、地域の情報発信などをテーマに、講義・ワークショップを実施。
音楽制作
https://open.spotify.com/album/7Feo1MrEID6YD1n3pTz1UG?si=12KiTUIJT7eygsHMuuhibw
2002年から選曲家、DJ、音楽家としても活動。2024年には、日々録り溜めた家族の会話やフィールドレコーディングを音声編集して制作したアルバム『Life Begins』を発表しました。
以上