■ きっかけは「止まっている小さな仕事」
日々の仕事の中で、いちばん厄介なのは大きな案件ではありません。
「先方の返事待ち」「あとで確認する」「判断はもう少し先」。そうやって一度手を離した小さな作業が、気づくと1週間、2週間と止まっている。誰かに迷惑をかけてから気づくこともあります。
タスク管理アプリも試してきましたが、結局いちばん見るのはLINEでした。それならLINEの中で、やり残しに気づける仕組みを作ればいいのでは。そう考えて、AI(Claude Code)と一緒に作ってみることにしました。
■ つくったもの
完成したのは、自分専用の「タスクリマインダー」です。LINEの公式アカウントとして動いていて、トーク画面の下にあるメニューから操作します。
- [+ 追加]やることを入力して送ると、通知する時刻を選ぶボタンが出ます。「30分後」「明日9時」「カレンダーで指定」などを押せば、その時刻にLINEでお知らせが届きます。
- [≡ 一覧]登録したタスクが並び、項目ごとに[完了・削除][アラーム][7日延期]のボタンがあります。終わったものはワンタップで片付けられます。
- 毎朝8時のお知らせ止まったまま7日を過ぎた作業は、毎朝まとめて知らせてくれます。
・日報との連携社内では、AIと一緒に日々の作業を日報に残しています。その「未完了事項」から、止まっている作業をAIが自動で拾い、一覧に登録します。
■ プログラムを書いたのはAI、私は「使う人」
今回、コードは1行も自分では書いていません。私の役割は、実際にスマホで触って、気になったことを伝えることでした。
「ボタンの文字が欠けて読めない」
「アラームを設定したのに、できたかどうかの返事がない」
「同じタスクにアラームが二重に付いてしまう」
「内容に10/28と書いてあるのに、その日を選べない」
こうした違和感を伝えると、AIが原因を調べて直し、私がもう一度試す。このやり取りを何十回も繰り返して、朝に始めた作業が、夕方には毎日使える道具になっていました。
途中では、Google側の権限の都合で通知が届かなかったり、文字が切れて表示されたりと、つまずきもありました。それでも一つずつ原因を確かめて直していく過程は、チームで仕事を進める感覚に近いものでした。
■ やってみて分かったこと
一番の学びは、AIと何かを作るときに大切なのは、技術の知識より「何が困っているか」を言葉にできることだという点です。
「なんとなく使いにくい」では、AIも直しようがありません。「この画面のこのボタンが、こういう理由で分かりにくい」と具体的に伝えられると、驚くほど早く形になります。これは、お客様の困りごとを聞き取って形にする、私たちの普段の仕事とまったく同じです。
もう一つは、小さな不便を我慢しなくてよくなったことです。これまでは、業務の中のちょっとした不便は「そういうもの」として受け入れるか、外注するほどでもないと諦めるしかありませんでした。今は、まずAIと一緒に作ってみる、という選択肢があります。
■ これから
今回のリマインダーは私個人用ですが、同じ考え方で、社内の小さな不便を一つずつ解消していきたいと考えています。
私たちは、AIを「一部の詳しい人だけの道具」にせず、現場で働く一人ひとりが自分の仕事を良くするために使える環境をつくっていきたいと思っています。
- 日々の仕事の中の「もっとこうなればいいのに」を、自分の手で形にしてみたい方
- AIを使った新しい働き方に興味がある方
- プログラミングの経験はなくても、困りごとを言葉にするのが得意な方
そんな方と、ぜひ一度お話ししてみたいです。まずは気軽に「話を聞きに行きたい」から、ご連絡ください。