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「奥さんの方が有名だと嫌じゃない?」と地元でよく言われる話

僕は地元の東京都北区では、ほぼ知名度ゼロである。

地元の銭湯や居酒屋などで妻の「こまざき美紀」の名前を出すと、周りからよく「奥さんの方が有名だと嫌じゃない?」と言われる。で、いつもモヤっとするんですよね。

まず、妻が有名であることに何の問題もない。彼女は政治家として人一倍頑張っているわけで。それに対して僕が劣等感を感じる必要もなく。むしろ妻が政治家として色々頑張っているお陰で、「へー、そういう地域の課題ってあるんだね」って勉強になることが多いし、多分それは自分の視野を広げてくれている。

一番アレなのは、この「奥さんの方が有名だと嫌じゃない?」という言葉には、草の根な男尊女卑意識が見え隠れしているところ。夫は常に妻よりも成功しているべき(じゃないと優れた男の尊厳を保てないの)だという暗黙の前提。

こういう考え方は、不公平であるだけじゃない。僕ら男性にとっても、めちゃくちゃ生きづらさを感じさせる原因となる。だって、そんなわけないし。常に優れることなんて、ありえないし、その必要もない。そして世の中は優れているか否かの二元論じゃあないのだ。

でも、そこで「いや、おっちゃん、それはジェンダー的にどうなのよ!!」なんてハイボール片手にフェミニズムを語るほどのフェミニストにもなれない僕は、曖昧に「まあ、でも、それはそれで良いもんっすよ、意外に」なんて薄笑いを浮かべて調子を合わせるのだ。

ただ、僕は社会はもっと楽になった方が良い、と本当は思う。
「男だから」強くなきゃ。「女だから」優しくなきゃ。
「妻だから」貞淑じゃなきゃ。「母だから」キャラ弁作らなきゃ。
こんな「○○(属性は好きなものを入れて)だから」に縛られて、一度しかない人生、生きたいように生きれないのは、それこそ勿体無い。

男性のためにも、女性のためにも、古臭い性別役割意識は捨てて、もっと自由になろうよ、みんな。

そんなわけで、僕より有名で、僕より人の話をちゃんと聞いて、僕より政治に絶望してなくて、僕よりも勤勉な妻が、今選挙に出てまして、良かったら応援してあげてください。


応援の仕方は、直接ボランティアに来てくださっても良いですし、寄付も嬉しいですし、SNSで応援を呟いてくださるだけでも嬉しいです。

ではでは。