デートに着ていく服がない|青山薫|Like's inc.
あけましておめでとうございます。 新年早々軽井沢に引きこもり、温泉に浸かりながらあれこれ考えています。 デートに着ていく服がない 12月、丸の内にワインを飲みにいくイベントがあった。 ...
https://note.com/kaoru_aoyama/n/nbca9da2d0bed
(これは個人のnoteに記した2026年、年初エッセイからの転載です)
あけましておめでとうございます。
今年もキャリアについてのエッセイをしたためようと、南房総で湾を眺めながらあれこれ考えています。
年始の1人合宿は小説を1冊持っていくのが恒例になっているので今年は「汝、星のごとく」を。隣は房総ウイスキーとおつまみ。
去年の記事はこちら
2016年に大学を卒業してニフティへ就職したので、今年で社会人11年目に突入。気付いたら自身の会社も7期目に。
明確なビジネスモデルがあるわけではなく、営業・企画・PR・新規事業のサポートなど、日替わりで違うクライアントと違う種類の仕事をする助っ人キャリアを送ってきました。
案件によって契約のスパンが違うもんで、1年契約のものもあれば、2年、3年のものもあります。
先日学生さんたちにキャリアについて講義しながら「あれ、偉そうに語ってるけど自分のやりたいこと出来てるっけ?」と思ったり、それなりの額の未払いを受けて「もっと自立したビジネスの仕組みを作らねば」と考え始めた矢先、ポリリズムのごとくスパンの違う案件がまとめて2025年末で終了しました。ジェフは昇格したっていうのにさ。
これはキャリアのポートフォリオ再構築のタイミングだな、ということで温泉に籠りに来ています。
「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」とは言いますが、これまで個人事業主の延長線上で経営をしてきたこともあり、仕組みも持たず人も雇わずで全力で三流路線を走ってきました。
まずは仕組みを作りたい。そしてうまく行ったら人も雇いたい。いや、その前に仕組みを売却するフェーズが来るかもしれない。
…というマインドになかなかなれないんですよね。
自分自身の腕っぷし(感性やこだわりとスキル)をお金に換えてきたので、仕組み化を狙うとクオリティコントロールが気になってソワソワする。しかも何かの分野に特化しているわけではなく、総合力とバランスで勝負したこともあって余計仕組みにしにくい。
仕組みを作って育てるには属人性を下げることがマストだと思うので、今までと違うことを考えなければいけない。
門外漢のビジネスを作ってみたら一歩引いた目線で俯瞰できて案外うまく行く、みたいなことがあるのは頭で理解してるけどそのモードになれないんだよなぁ。こだわりたくなっちゃうから。
内房から富士山を望むのは初めてかも。
ありがたいことに、こんな心境の変化を諸先輩方に話すと「それならウチの会社来なよ(社員で)!」と言ってもらえます。
・1,2年は超忙しいけど今後お金には困らなさそうなスキルと経験(もしかしたらキャッシュも)が身に付くオファー
・根本的には今までと大きく変わらないかもしれないけど、深掘りできていなかった分野にトライするオファー
両方もらって、やっぱり後者になびいてる自分がいて。今後のことも考えて変わらなきゃな〜という割に「実は今の路線を続けたいんじゃない?」という自分が見え隠れします。
仕事作らなきゃなとは思いつつ、「どうしてもスケール狙えるビジネスをしなきゃ!」というモードでもなさそうです。
おれ、水平線が見える海より漁港や港町が見える海の方が好きなんですよね。
キャリアもそうかもしれない。
といっても、2025年は他の信頼できる人へお仕事を任せるようになってきたんです。今までは「自分のできないこと」を外注していたのが「自分でもできるけど自分の時間を確保したい」時も外注できるようになってきた。自分の中で徐々にマインドが変わってきているのかもしれません。
また、自分がターゲットにならない仕事にも興味を持てるようになってきました。たとえばどこでもモバイルバッテリーがレンタルできる「ChargeSPOT」が気になって深掘りしたりとか。
自分の経済的合理性への感度が高め(ケチ)だからか、乗り物に遅れたり出先で購入が必要なレベルの忘れ物をした経験がほぼないのでサービス設計のpainが全く自分に刺さらない。でも出先で充電できない人が続出してるのはわかるし、出前館と組んでバッテリー在庫のバランスを取っていたり、広告ビジネスとしての未来があったり。ビジネスの仕組みを素直に面白いと思えるようになってきました。
IPO資料おもろいので興味のある方は読んでみてください。
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/co3pgt0000001oy6-att/12INFORICH-1s.pdf
また、最近多く取り組んでいる情報保障の分野の仕事もそうです。目の不自由な方、耳の不自由な方、他言語の方に対してどのような形でコンテンツを提供できるか。今日の自分はサービスを受ける対象にならないけど、いつか自分が自分の仕事に救われるかもしれない。そんな気持ちで取り組んでいます。ちなみにこのページは下平さん(@https://x.com/takumi_106)が作ってくれたよ。ありがとう。
歳をとるにつれ頑固になると聞きますが、こだわる仕事がキャリアの入口だったこともあってむしろ柔軟になっているのかもしれません。今年はTiktokを観よう。
ファミリー向けホテルに1人で泊まるの、サイゼで豪遊みたいな贅沢感を味わえるのでオススメ。
年末時点ではもう少し後ろ向きなことを書くつもりだったんです。心を使って仕事してきた結果燃え尽き証拠群だ〜とか、コツコツやってきた同年代にそろそろ抜かれそうだ〜とか。
年始にそんな気持ちを吹き飛ばしてくれた2つの出来事がありました。
ひょんなきっかけでお友達になった善徳さんがギターを務めるWaiveの解散公演。
昨年、善徳さんとお茶をした際にのキャリアの観点から武道館公演をする意味みたいなものを聞いて胸が熱くなっていた。内容はナイショ。
自分がストーリーを知っている知人が大舞台に立っているのって嬉しいし、どこか自己投影しちゃうんです。
カッコよかった、善徳さん。
人生において、目の前の1万人が自分に期待している景色が見れるって素敵ですよね。きっと死ぬ前に思い出す、いや思い出すべき景色なんだろうなって思います。
兄は音楽活動をしている人間なのですが、以前でんぱ組.incに楽曲提供したことからSAKKA FES Vol.04 でんぱ組.inc作家DAYというイベントに出演。
何にインスピレーションを受けたかって、活動終了したグループのファンとメンバーが楽曲を愛し続けていた姿に。
私も手がけた企画がTwitterでトレンドを取ったり、取材して記事にしてもらったような経験はあるのですが一時的なブームで終わりがちなんですよね。
その点、楽曲というのは時間が経っても愛される存在になり得るコンテンツです。
誰かがふと、何かを思った時に振り返りたくなるコンテンツを作りたいなと思いました。
実はこの「ちゃんとビジネス作らなきゃ〜、でもな〜」みたいな悩みは毎年訪れていて、その度に諸先輩方に相談しています。
今回は会社を畳んで正社員として修行する1年にしようかと考えたぐらいガチだったんですが、直感でスパッと決めきれない時は大抵うまくいかないのでもう少し自分の会社で頑張ることにしました。
もちろん、自分にとって正社員での就職がアグレッシブなタイミングがきたら迷わずその選択をします。
最初は会社だって作るつもりなかったし、ジェフのスポンサーにだってなるつもりはなかった。でもそこに対しての「目的」がハッキリしたので「最適な手段」を考えたらそれが自然だったというか。
ここまでいい10年間でした。
ちょっと大袈裟に読めちゃうけど、割と今年もお仕事もらってますし、会社作ってからずっと黒字なので企業体力もある。財務、スキル共に食いっぱぐれない基盤を作ってくれた10年に感謝しています。次の10年はどんなものにしようかな。
一気読みした「汝、星のごとく」が今の自分に重なることが多くて吐きそうになっていますが、まずは改めて目の前のお仕事に感謝しながら全力で取り組むこと、そして北中米W杯に大手を振って行けるようにしよう。
今年もよろしくお願いします。
(旅の終わりは「cafe edomonds」の爆イケオーナーエディさん&支配人の美光さんと。あんまし語られてないけどエディさんもIPOを経てこだわりでカフェやってるからすごいし、そんなエディさんにテキパキ指示を出す美光さんあってのカフェだと思う。)