百貨店の箱型ショップと平場~藤本銀河
百貨店は、1階が化粧品を中心に、靴やバッグ、スカーフなどの雑貨の売場で、2階、3階、四階と洋服売場が続く。
それぞれの階ごとに、売場の大きなイメージを作り、そのイメージに合わせたブランドを用意している。
たとえば、2階はカジュアル売場、3階はアダルト、ミッシー売場、4階はインポートものなどの高級品売場というように、年齢別の分類が多い。
そのほかに、単品売場、コートやスーツなどの重衣料売場といったアイテム別の売場もある。
このようにさまざまな売場があるので、作られた服がどこの売場で売られるかを理解する必要がある。
デザイナーは、ブランドの商品を売場のコンセプトに合わせて服作りをし、営業マンは服のイメージをもっとも生かせる売場に商品を入れるのである。
すばらしいブランドでも売場の選択を間違えてしまうと、売れるものも売れなくなる。
いかにブランドと合う売場を確保するかが、メーカーにとって重要である。
良い売場を手にしたということは、企業として半ば成功したことでもある。
売り上げが伸び、企業が大きく成長する出発点には、売場の選択がある。
藤本銀河