関わりたくない人とも付き合わなければならない。そこに我慢は必要か。
人間関係は、好きな人とだけ付き合っていればよいというほど単純ではありません。
仕事であれば、苦手な相手とも関わらなければならないことがあります。価値観が合わない人、話すだけで疲れる人、できれば顔も合わせたくない人。それでも仕事上の関係がある以上、簡単に距離を置くことはできません。
では、私たちはどこまで相手に合わせる必要があるのでしょうか。
ここで少し考えてみたいことがあります。
嫌いな人と関わることと、その人に自分の感情や時間まで支配されることは、同じではありません。
仕事だから必要な会話をする。
業務上の約束は守る。
必要な協力はする。
それは社会生活を送るうえでの役割として受け入れられることかもしれません。
しかし、相手に好かれようと努力したり、必要以上に機嫌を取ったり、仕事とは関係のない部分まで相手に合わせたりする必要があるのでしょうか。
もちろん、関係性によって事情は異なります。立場や責任、生活への影響を考えれば、簡単に割り切れないこともあります。
ただ、嫌だと感じている相手との関係を維持するために、自分の感情を押し殺し続けることが、いつも最善とは限りません。
私たちは、ときどき「大人だから」「仕事だから」「社会人だから」という言葉で、自分がどこまで譲るべきなのかを曖昧にしてしまいます。
けれど、仕事上の関係を維持することと、個人的に相手を受け入れることは分けて考えてもよいのではないでしょうか。
相手を好きになる必要はない。
無理に理解しようとしなくてもよい。
ただし、自分が果たすべき役割は果たす。
そんな距離の取り方も、一つの選択肢だと思います。
人間関係で大切なのは、すべての人とうまく付き合うことではなく、どこまで関わり、どこから先は踏み込ませないのかを考えることなのかもしれません。
あなたは、仕事や社会生活を理由に、必要以上に自分を我慢させていないでしょうか。