「本を探すお手伝い」をしていた自分が、まさかIT企業でヘルプデスクをすることになるとは、8年前は想像もしていませんでした。
新卒から8年間、公共図書館や学校図書館で司書として働いていました。窓口対応、貸出・返却、書架整理、資料の受入登録……。特に印象に残っているのは、タイトルも著者名も分からない利用者の方から「こんな感じの本を探しています」とだけ伝えられ、根気強く特徴を聞き出しながら本を見つけ出したときのことです。その方だけでなく、上司からも「よく見つけたね」と声をかけてもらえました。この経験は今でも自分の原点になっています。
6年間担当した文京区立真砂中央図書館は、蔵書約26万点、座席117席の3階建ての中央図書館でした。膨大な情報の中から必要なものを正確に探し出し、整理する。この「情報整理力」は、司書時代に一番鍛えられた力だったと思います。
転機になったのは、国会図書館司書として働く道が閉ざされたことでした。このままではいけない、一生涯使えるスキルを身につけたいと考えるようになり、新しい環境に飛び込むことを決意しました。
現在は株式会社フェローシップに所属し、LINEヤフー株式会社常駐のITヘルプデスクとして勤務しています。本社を含む9拠点との連携のもと、端末のキッティングや配送手配、問い合わせ対応を担当し、1日20〜100件、繁忙期には300件近い対応をこなしています。新人5人の育成やマニュアルの整備も任せてもらえるようになりました。
司書時代に培った「情報を探し当てて整理する力」は、形を変えて今のヘルプデスク業務でもしっかり活きています。畑違いに見える2つの仕事ですが、自分の中では地続きの経験です。