オフショア開発では、お客様とのやり取りをBrSEが一手に引き受け、エンジニアはBrSEがまとめた仕様書を受け取って作る、という分担をよく見かけます。私も前職では、その窓口役でした。VAONでは、仕様書を書くのは、それを設計して作るエンジニア本人です。
こう決めたのは、窓口役をしていた頃の経験があるからです。お客様の話を聞いて私が仕様書にまとめ、エンジニアに渡す。数日後、「このボタンを押したあと、データはどうなるんですか」と聞かれて、答えに詰まることがよくありました。お客様に確認して、また伝え直す。一つの質問が行って戻ってくるまでに、1週間近くかかったこともあります。作る人が最初の打ち合わせにいれば、その場で聞けたはずの質問でした。
いまのVAONでは、最初のヒアリングにBrSEと設計担当のエンジニアが一緒に入ります。業務の背景や社内の事情を聞き出すのはBrSE、画面やデータの動きをその場で確かめるのはエンジニアです。仕様書はエンジニアが書き、BrSEは日本語の言い回しと、業務の理解にずれがないかを見ます。開発が始まってからの質問も、エンジニアが直接お客様に伺います。
もちろん、良いことばかりではありません。お客様から見れば、話す相手が一人ではなくなります。エンジニアにとっても、コードを書く時間の一部を文章に回すことになり、最初は戸惑っていました。それでも、作る人が「何を作るか」を自分の言葉で書いておくほうが、あとで「言った、言わない」になりにくい。今のところ、そう感じています。
発注する立場から、あるいはエンジニアとして、仕様は誰が書くのがいいと思いますか。よければコメントで聞かせてください。