地域には価値がある。でも売り方がない。
東京で流通や商業施設の仕事をしていた頃、全国から集まる魅力的な商品や地域資源に触れる機会が数多くありました。
その一方で、地方へ足を運ぶたびに感じていたことがあります。
それは、
「良いものはある。でも市場へ届いていない」
ということでした。
鹿児島県の甑島列島へ移住したのも、そんな問題意識があったからです。
実際に現場へ入ってみると、生産者や事業者の皆さんは素晴らしい商品や技術を持っています。
しかし、
・販路がない
・都市部のニーズが分からない
・商品化のノウハウがない
・情報発信が届かない
といった課題も多く存在していました。
私は流通の現場で学んできた経験を活かしながら、
生産者
↓
地域事業者
↓
百貨店
↓
商業施設
をつなぐ役割を担うようになりました。
百貨店催事の企画
商品開発
販路開拓
地域商社の立上げ
取り組む内容は様々でしたが、根底にあったテーマは一つです。
「地域資源を市場価値へ転換すること」
現場で強く感じたのは、
地域に不足しているのは商品ではなく、
市場との接続機能
だということでした。
良い商品を作るだけでは売れない。
販路を作るだけでも続かない。
商品、販路、ストーリー、顧客接点がつながって初めて、地域資源は事業として成立します。
この経験は、その後の地域商社事業や地方百貨店再生プロジェクトにも大きく活きています。
そして今も、
「地域価値を市場価値へ転換する仕組みづくり」
を自分の仕事のテーマとして取り組んでいます。
次回は、
なぜ私が「流通全体を理解したい」と考え、
店舗運営から商業施設運営、地域事業まで経験してきたのかについて書いてみたいと思います。