「本番で力を出せない」を、“技術”ではなく状態から観察する
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スポーツトレーナーの方から依頼を受け、
プロアスリート候補者への対話支援・インタビューを担当しました。
対象となったのは、長期試験を控えた選手。
技術や努力量は十分にある一方で、
- 本番になると身体が固まる
- ミス後に切り替えられない
- 自分の強みを言語化できない
- 周囲の期待と、自分の感覚が整理できていない
という状態が続いていました。
私は、技術指導やメンタルコーチングとは別の立場から、
- どの瞬間に緊張が発生するのか
- 何を「怖い」と感じているのか
- 身体反応と発言にどんなズレがあるのか
- なぜ“借り物の言葉”で話してしまうのか
を、対話と観察を通して整理しました。
セッションでは、
- 呼吸の浅さ
- 前傾姿勢
- 緊張時の言葉選び
- 「期待に応えなければ」という圧
など、身体・認知・感情のつながりを観察。
アドバイスを与えるのではなく、
本人が自分自身の状態へアクセスできるよう、
安全性の高い対話設計を行いました。
結果として、
- 自分の強みへの再認識
- 本番時に力みが発生する構造の理解
- 「自分で整えられる感覚」の回復
など、認知・感覚レベルでの変化が見られました。
私は、
「答えを与える」のではなく、
“まだ言葉になっていない状態を観察し、
本人が自分の感覚へ戻れる条件を整える”
ことに強みがあります。
スポーツ領域に限らず、
教育・対人支援・ユーザーインタビューなど、
高圧環境下での対話や状態観察に関心があります。