日本のことを一番良くわかっている外国人になるまで
私には、日本の社会や若者の文化を深く理解した上で、自身のルーツである韓国の文化要素を柔軟に融合させ、組織の課題解決や活性化をもたらす「環境デザイン力」があります。
第一に、日本の地域社会や若い世代への理解を深めるため、3年間にわたり定期的に、駿河総合高等学校の生徒を大学に招くという文化交流イベントをに参加して発表、交流いたしました。道具なしで楽しめる韓国のゲームを紹介して場を盛り上げ、高校生からのインタビューや対話を通じて、一般的な留学生活では捉えにくい「日本の若者のリアルな価値観や文化」を肌で学びました。
第二に、この文化理解を活かし、学内組織の構造的課題を解決しました。所属する法社会学研究会の幹部として、討論中心の堅い雰囲気が原因で生じていた「3年生以上の高い離脱率」の改善に挑みました。そこで、韓国の大学の「MT(メンバーシップ・トレーニング)文化」を着想源に、合宿や例会後の親睦会を公式化しました。
単に韓国の方式を押し付けるのではなく、参加のハードルを下げるために事前アンケートに基づく徹底的な事前踏査を行い、目的のない自由な会話や、開始・終了時間を決めないBBQなど、日本人の気質に合わせた「居心地の良い空間づくり」に注力しました。また、合宿の立替金問題が生じた際は、会長の面目を保ちつつ役割を促して協力を仰ぐなど、人間関係の調律にも配慮しました。その結果、サークルの硬いイメージが払拭され、合宿参加者全員の例会出席率が向上。上級生の数が16名から20名へと増加し、サークル全体の規模も37名から52名へと拡大しました。
この経験から、人の活動において「環境と雰囲気の調整」がいかに重要かを学びました。入社後も、日本文化への深い理解と異文化の強みを掛け合わせ、多様な関係者と協働しながら組織やビジネスに新たな活力を生み出します