「なくなるなら、自分たちでつくろう。」カナダでコミュニティを立ち上げた話
活動の場が突然なくなった
日本ではシステムエンジニアとして働く傍ら、約1年間、週末に異文化交流を目的とした国際交流イベント「101 Hakatamingle」のオーガナイザーとして企画・運営に携わっていました。
この経験から、ワーキングホリデー中にカナダでも国際交流イベントを開催し、人や文化を繋げるきっかけづくりに携わりたいと考えていました。
カナダ渡航1週間目に参加したmeetupイベントで、カナダ人が主催している日本人とカナダ人を繋ぐ言語交換イベントのアシスタントとしてボランティア活動をすることが決まりました。
しかし、2026年1月、カナダ渡航から約半年が経った頃、その主催者の都合でコミュニティを閉じることに。
決断から1週間でコミュニティ立ち上げ
他の日本人アシスタント2人と、「このコミュニティをワーキングホリデーが終わるまで続けたい」という思いが一致し、私が日本で活動していた「101 Hakatamingle」のカナダ支部として、「101 Canadamingle」を決断から約1週間で立ち上げました。
立ち上げてからが本番だった
しかし、コミュニティを立ち上げること以上に難しかったのは、継続的に参加者を集めることでした。
当初は冬季ということもあり、トロント在住の日本人が少ない状況でした。
そこで、Instagramでイベントの雰囲気が伝わる投稿やリール動画を作成し、発信方法を工夫しました。
しかし、なかなか日本人の新規参加者は増えず、チームで何度も議論を重ねました。
課題を多角的に考え、本質的な課題を発見
当初は「どう集客するか」ばかり考えていました。しかし視点を変え、「既存参加者は満足しているのか」「また来たいと思える体験を提供できているのか」を考え直しました。すると、初期参加からのリピーターや口コミからの新規参入が少ないことに気がつきました。
参加者目線でイベントを再設計
これまでフリートーク形式で行っていた言語交換イベントでは、「初対面同士では会話が続きにくい」という課題に対し、毎回テーマを設定したワークシートを企画・導入。クイズやディスカッション、ロールプレイなど、参加者が楽しみながら会話できるコンテンツを取り入れることで、交流しやすい体験を設計しました。
その結果、参加者満足度は4.9-5.0を維持し続け、口コミでの新規参加やリピーターが増えました。
この経験を通して、イベント運営で最も重要なのは「人を集めること」ではなく、「また来たいと思える体験を設計すること」だと学びました。今後も参加者目線で課題を捉え、企画と改善を繰り返しながら、人と人、人と文化をつなぐ価値ある体験を生み出していきたいと考えています。