時短なのに、本質。AIをディレクションして40分で書き上げた「攻め」のキャッチコピー
通常なら数日かかるコンセプトワークからLP制作まで、AIを戦略パートナーに迎え40分で完結させました。 単なる自動化ではない、本質を射抜くための「AIディレクション」の実践記録です。
AIは「御用聞き」ではなく「思考のパートナー」
職業訓練校でのコピーライティングの授業。お題は架空の商品「Ohayou ぜいたくグラノーラ」のコピーとLP制作です。
私は今回、AI(ChatGPT)を単なるライティングツールではなく、「戦略を共に練るパートナー」としてディレクションし、コンセプト立案からLPの骨子完成までをわずか40分で完結させました。
※今回のプロジェクトで目に見えるアウトプット(キャッチコピー、各構成案、そしてLPのビジュアル画像)は、すべてChatGPTだけを使って、私との対話の中で生成したものです。
「お題」と「課題」
【ワーク設定】
■ 商品の特性
商材: 「Ohayou ぜいたくグラノーラ」(通販限定・期間限定・プレミアム仕様)
特徴: 有機オートミール、ベルギー産チョコ、大粒の乾燥フルーツ(いちご・キウイ)を使用したプレミアム仕様。
■ 市場の課題と狙い
現状: 原料高騰による値上げの影響で、朝食としてのグラノーラ市場は頭打ち状態。
戦略: 既存の「朝食」カテゴリーから脱却し、おやつ感覚で楽しめる「スイーツ」ジャンルへの転換で新規売上を狙う。
■ ターゲット
40代〜50代の、心と経済に余裕があり、日常的にスイーツを嗜む女性。
普通に考えれば、ターゲットは「忙しい朝に栄養を摂りたい人」。しかし、競合がひしめく朝食市場で、機能的なメリット(時短・健康)を語るだけでは、本質的な差別化にはならないと感じました。
「朝」を捨てるという、攻めのカテゴリーハック
グラノーラの常識は「朝・健康・時短」です。しかし、競合がひしめくその市場で同じ言葉を重ねても、ユーザーの心には届きません。
そこで私がAIに提示したディレクション方針は、「カテゴリーハック(市場の再定義)」です。
(1)ターゲットインサイトの深掘り
ターゲットは「40-50代のスイーツ好き女性」な彼女たち。
「自分だけのおやつという特別感は?」「独占できるのは夜っぽいよね?」
こんなやり取りで、インサイトをAIと共に言語化しました。
ターゲットインサイト: 誰にも邪魔されたくない「夜の静かな自分時間」を
(2)市場の再定義(カテゴリーハック)
ここで直面したのが、商品名である「Ohayou」が持つ強い朝のニュアンスをどう扱うかという問題でした。
そこで私はあえて「コピーで“食べる時間”の定義を広げる」という戦略をとりました。
「ワインやチーズと並んでも違和感がない、大人の嗜好品としての文脈を構築して。おつまみを用意する手間は省きたいけど、質は落としたくない心理も突いて」
―― 実は私自身も「おつまみを用意するのは面倒くさい!でも色々並べたい!」
コンセプト設計: 「朝の時短食」から「夜の自分を労わる贅沢」へ
40分で、納得感のあるクリエイティブへ
戦略が決まれば、ビジュアルへの落とし込みも速やかです。
「ファーストビューで、朝と夜の画像を出して。朝のグラノーラは当たり前だけど、そこから夜のグラノーラっていうような強いイメージでビジュアルを出すのはどう?」
これが、40分で辿り着いたクリエイティブの答えです。
■ボディコピー:ひと皿に、贅沢を。 Ohayou ぜいたくグラノーラは、 厳選したナッツとドライフルーツを贅沢に使用。 カリッとした香ばしい食感と、 ナッツのコク、果実のやさしい甘さが重なり、 ワインにもよく合う味わいに仕上げました。 ナッツやチョコレートを あれこれ用意しなくても、 これひとつで、夜のおつまみが完成します。 小さな器に盛るだけで、 いつもの夜が、少しだけ贅沢に。 読書をしながら。 映画を観ながら。 Ohayou ぜいたくグラノーラ。 夜のひとときを、香ばしく。
「AIディレクション」は、頭の中の戦略を瞬時に可視化する武器になる
今回の40分間のワークで実感したのは、AIをパートナーにすることで、戦略立案からビジュアルのアイデア出しまで、驚くほどのスピード感で「本質」を形にできるということです。
大切なのは、AIが何を作るかではなく、ディレクターが「何を考え、どう導くか」。
自分の戦略を即座に可視化できるこのスキルは、制作現場のスピードと質を劇的に変える武器になると自負しています。変化の速い業界で、誰よりも速く、深く、価値あるものを生み出し続けていきたいと考えています。