机の上に、一脚のブランコを設置する。
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こんにちは!相原良一です。
ビジネスの最前線で求められるのは、常に揺るぎない安定感と、狂いのない正確さです。特にシステム開発の現場では、一ミリのズレも許されない精密な設計が美徳とされています。しかし、私は最近、チームの精神的な中心に、あえて激しく揺れ動くブランコのような概念を置くことにしました。それは、物理的な遊具のことではありません。どんなに完璧なロジックを積み上げても、最後にはゆらゆらと揺れる人間の感情や、予測不可能な直感を信じるための余白のことです。効率という名の重力に縛られすぎた私たちは、今こそ、空中で足を投げ出すような自由な浮遊感を取り戻すべきではないでしょうか。
多くの企業が、生産性を高めるために個人の動きを固定しようとします。役割を定義し、手順を固定し、最短距離でゴールを目指す。確かにその方法は、一時的な成果を生むかもしれません。しかし、固定されたものは、大きな変化の波が来た時にあっけなく折れてしまいます。一方で、ブランコのように前後に大きく揺れ動く余裕を持っている組織は、外部からの衝撃をしなやかに受け流し、その勢いを次の推進力に変えることができます。私は、34歳という働き盛りの今だからこそ、あえて立ち止まり、この揺らぎの価値を再定義したいと考えています。
私が一緒に働きたいのは、正解を素早く出す計算機のような人ではありません。むしろ、一つの問いに対して、右へ左へと大きく思考を揺らし、その過程で生まれる景色を楽しめる人です。効率化の目的は、単に作業を速く終わらせることではなく、浮いた時間でどれだけ贅沢に悩めるかにあるはずです。給湯室でコーヒーが落ちるのを待つ間や、窓の外を眺めて雲の形を論じている時、私たちの脳は最もクリエイティブな弧を描いています。その無駄に見える時間こそが、実はプロジェクトの核となる革新的なアイデアを育んでいるのです。
デジタルの世界は、放っておけばどんどん冷たく硬い場所になっていきます。だからこそ、作る側の人間には、子供のような無邪気さと、揺れることを恐れない勇気が必要です。私が構築するシステムも、使う人が自分のリズムで揺らぐことができる、そんな優しさを内包したものでありたい。完璧に整頓されたデスクに向かうだけでなく、時には心の中に設置したブランコに飛び乗り、常識という地面を蹴り飛ばしてみる。そこから見える高い視点こそが、これからの時代に必要な、新しい課題解決のヒントを与えてくれるに違いありません。
私たちは、いつから地面に足をつけたまま、動かなくなることを大人と呼ぶようになったのでしょう。重力に逆らって大きく空を仰ぐ瞬間、私たちは初めて、昨日までの自分を超えていくことができます。安定とは、止まっていることではなく、揺れながらバランスを取り続けることです。そんな、しなやかで力強い働き方を、私はこのチームで体現していきたい。もしあなたが、今の仕事に少しだけ息苦しさを感じているなら、私と一緒にその見えないブランコを漕ぎ出してみませんか。風を切り、視界が開けるその瞬間に、本当の仕事の楽しさが待っているはずです。