なぜ僕は100日で100個の「日本専用」アプリを作ることにしたのか
84%と83%
この2つの数字が、僕のミッションの出発点です。
84% -- FAXを業務で使用している日本企業の割合。
83% -- コロナ禍で、書類への押印のためだけに出社を強いられた社員の割合。
FAX機がオフィスで唸り続け、判子を押すためだけに電車に乗る社員がいる。これらは日本特有の課題であり、同時に巨大な技術的チャンスでもあります。
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Mission 100 by AI とは
100日間で、日本市場の実際の課題を解決する100個のアプリケーションを開発するチャレンジです。
DX、AI、ヘルスケア、フィンテック、防災など、10のカテゴリにわたり、それぞれが日本の「今」の課題に対応しています。
経済産業省の「2025年の崖」が指摘する通り、レガシーシステムの刷新が進まなければ年間最大12兆円の損失が生じます。ITシステムの70%がレガシーと見なされ、2030年には79万人のIT人材が不足します。
最初の2日間で、2つのプロジェクトを完成させました。
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Day 1: FaxBridge Pro
日本のFAX依存を解決するクラウドプラットフォーム。
FAXをなくすのではなく、FAXとデジタルの橋渡しをすることがコンセプトです。FAX番号はそのまま、ワークフローだけをアップグレードします。
主な機能:
- 日本語OCR(98.5%精度、縦書き・手書き対応)-- Google Cloud Vision
- GPT-4による自動文書分類(注文書、請求書、見積書、契約書)とスマートルーティング
- LINE・Slackでのリアルタイム通知(文書タイプ・部署ごとにカスタマイズ可能)
- 30日間トレンドの分析ダッシュボードとコスト削減計算機能
- 完全バイリンガルUI(日本語/英語、自動検出)
- 電子署名法準拠の7年間記録保存
- マルチテナント対応のRBAC(Admin、Manager、User)
技術: Next.js 14、NestJS 10、PostgreSQL 15、Redis 7、Twilio、OpenAI GPT-4、Docker
GitHub: https://github.com/dx-engineer-tokyo/faxbridge-pro
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Day 2: HankoSign Digital(判子サイン・デジタル)
日本の判子文化をデジタル化するe-signatureプラットフォーム。
判子を「廃止」するのではなく、伝統を尊重しながらデジタルで忠実に再現するアプローチをとりました。
主な機能:
- Fabric.js Canvasによる3種類のデジタル判子デザイナー(認印・銀行印・実印)-- フォント、色、枠線をカスタマイズ
- ドラッグ&ドロップで文書(PDF、Word、画像)に押印 -- マルチページ対応
- 稟議ワークフロー(起案→承認→決裁)-- シーケンシャル承認、自動通知、コメント機能
- 公開検証ポータル -- 固有コード(HSD-XXXXXXXX)とQRコードで第三者が署名を確認可能
- 文書タイプ別管理(契約書、発注書、請求書、稟議書)-- 検索、フィルター、バージョン履歴
- 電子署名法・電子帳簿保存法・個人情報保護法に完全準拠
技術: Next.js 14、Prisma 5、PostgreSQL 14、Redis 6、NextAuth、Fabric.js、AWS S3、next-intl
GitHub: https://github.com/dx-engineer-tokyo/hankosign-digital
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なぜ日本なのか
日本には解決すべき技術課題が山ほどあります。
- FAX、印鑑、紙の稟議書 -- 兆円規模の非効率
- 超高齢社会 -- 人口の29.1%が65歳以上
- IT人材不足 -- 2030年に79万人が不足
- キャッシュレス化の途上 -- 60%がまだ現金決済を好む
- 中小企業のデジタル化率 -- わずか30%
これらは課題であると同時に、エンジニアにとって最高の機会です。
僕は、日本の技術課題を深く理解し、文化を尊重しながらモダンなソリューションを提供できるエンジニアでありたいと思っています。
既存のやり方を否定しない。橋を架ける。
これが、100個すべてのプロジェクトに共通する設計哲学です。
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僕が大切にしていること
- 文化への敬意: 日本のビジネス文化(根回し、報連相、敬語)を理解した上でテクノロジーを設計する
- 実用性: 技術デモではなく、実際に使えるプロダクション品質のMVPを作る
- 法令準拠: 電子署名法、電子帳簿保存法、個人情報保護法を設計段階から組み込む
- 継続力: 100日間、毎日出荷し続ける
- 学習姿勢: 日本語も学習中。完璧ではないですが、毎日改善しています
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これからの98日間
残り98個のプロジェクトでは、以下のような課題に取り組みます:
- NenkinTracker -- 6,700万人の加入者のための年金情報追跡
- Meishi Exchange -- 年間30億枚交換される名刺のデジタル管理
- KaigoCare Manager -- LIFE API連携の介護ケアマネジメント
- Multi-Pay Integration -- PayPay・LINE Pay・楽天ペイの統一ゲートウェイ
- Earthquake Alert Hub -- 年間1,500回以上の地震に備える複数ソース統合早期警報
- AI Receptionist -- 敬語・名刺交換を理解する日本語NLP受付システム
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技術スタック
フロントエンド: React 18+, Next.js 14, React Native, TypeScript, Tailwind CSS
バックエンド: Node.js, NestJS, Express, Python/FastAPI
データベース: PostgreSQL, Redis, MongoDB, Firebase
クラウド: AWS(東京リージョン), Vercel, Docker
AI/ML: OpenAI GPT-4, Google Cloud Vision, TensorFlow.js
日本向けAPI: LINE Messaging API, PayPay, Rakuten, freee, Yahoo! Japan
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Mission 100 by AI -- Day 2/100 完了。98個のプロジェクトが待っています