AI時代、作る側は楽になったのに見る側は地獄になった話
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目次
1. 「これ本人の言葉?」という疑念
2. セルフチェック以前のミスを指摘する疲労感
3. 「こんなことで指摘?」という落差
4. レビュー依頼の量自体が増えた
結局、「思考が動いているかどうか」
1. 「これ本人の言葉?」という疑念
AI出力を無加工で貼り付ける人が多すぎる。
- 明らかにおかしい改行
- お前ほんまにそんな話し方だったか?ていう言い回し
- 謎の「:」
- 不自然な丁寧すぎる接続詞
「あ、これAIそのままだな」って、見る人が見れば一瞬でわかる。
そうなると、レビューの前に「この人は中身を理解しているのか?」を疑うところから始まる。
内容の精査の前に、まず本人の理解度を確認しないといけない。これは今までなかったコストだ。
AIを使うこと自体は問題ではない。
そのまま出すことが問題なのであって、それはアウトプットではなく、ただのコピペと同義。
2. セルフチェック以前のミスを指摘する疲労感
人にレビューを依頼するとき、チャットを送るとき、送る前に見直すのは大前提。
誤字脱字は論外。
そしてAIは意外と誤字・脱字する。
つまりAIを使うなら、むしろセルフチェックの重要度は上がっている。
にも関わらず、チェックせずそのまま出す人が増えた。
これは「自分の5分よりあなたの30分のほうが安い」と言っているのと同じ。
レビュワーの時間を何だと思っているのか。
AIだからこそ、最後に自分の目で確認するスキルが今重要になっている。
3. 「こんなことで指摘?」という落差
内容の議論をしたいのに、誤字・脱字の指摘をしている。
戦略の話をしたいのに、フォーマットの修正をしている。
レビュワーがやりたいのは「中身を一緒に磨くこと」。
にも関わらず、実際やっていることは「最低限の体裁を整えること」。
この落差がストレスとてもストレス。
本来レビューとは、内容の質を上げるための行為。
しかし体裁が整っていない時点で、レビュー以前の段階に引き戻される。
レビュワーの思考もそこで止まる。
4. レビュー依頼の量自体が増えた
AIで簡単に作れるようになった分、「とりあえず出す」が増えた。
以前は資料を1本作るのにもそれなりの時間がかかったから、出す前にある程度は練られていた。
今はAIが数分で形にしてくれる時代。
形になるから「とりあえずレビューお願いします」が気軽に飛んでくる。
生産スピードが上がったのはいい。
でもその分、レビュワーに流れてくる量も増えた。
作る側は楽になったのに、見る側の負荷だけが上がっている。
結局、「思考が動いているかどうか」
すべてに共通するのは「本人の思考が動いていない」ということ。
AIで作業が楽になった分、思考停止のハードルも下がった。
便利な道具を手にしたのに、道具を使いこなせていない、道具に使われている人が増えた。
AIを一番うまく使える人は、AIの出力を疑える人、自分の頭で噛み砕くことができる人。
つまり「思考する習慣」がある人。
AIは思考を加速させる道具であって、思考を代替する道具ではない。
レビューを出す前にこれだけは確認してほしい。
- 自分で声に出して読み返したか?
- AIの出力をそのまま貼ってないか?
これをやるだけで、レビュワーのストレスは激減する。