【近日中レビュー】チャットアプリ × Claude Code × Codex × GitHubで、制作からチェック、アップロードまで自動化する個人開発環境
個人開発を続けていると、あるタイミングで必ずぶつかる壁があります。
それは「作ること」そのものよりも、作る以外の作業が増えすぎることです。
設計を考える。
コードを書く。
動作確認をする。
テストを作る。
レビューをする。
修正する。
コミットする。
GitHubに反映する。
必要なら進捗や仕様もまとめる。
これらを全部一人で回していると、手は動いているのに前に進んでいる実感が薄くなる瞬間があります。
そこで最近気になっているのが、Mac mini × Claude Code × OpenClaw のような、「常時起動できるAI開発母艦」を作る考え方です。
Mac mini のような小型で常時起動しやすいマシンを母艦にして、Claude Code を実装担当、OpenClaw を司令塔として置く。
これによって、チャットアプリを入口にしながら、開発・確認・レビュー・反映までを一連の流れとして扱えるようになる可能性があります。
もちろん、これは単なる「AIに全部やらせたい」という話ではありません。
むしろ逆で、AIを役割ごとに分け、明確な責務を与えた上で、個人開発の生産性と安全性をどこまで高められるかを試したい、という話です。
この記事で扱うテーマ
今回自分が試そうとしているのは、
コーヒー豆のECサイト制作 と、iOS向けアプリケーション SWELL の開発 を対象にした、AI分業型の個人開発環境です。
入口になるのは Discord や Slack のようなチャットアプリです。
そこから Claude Code に指示を飛ばし、ローカル環境で実装・テストを行い、さらに Codex にレビューをさせる。
問題があれば Claude Code に戻して修正させ、最終的に GitHub へ反映する。
このループを、できるだけ遠隔からでも回せるようにしたいと考えています。
今回の基本フローは、次のようなものです。
OKケース
Discord → Claude Code → ローカルテスト → Codex review → GitHub
NGケース
Discord → Claude Code → ローカルテスト → Codex review → Claude Code修正 → ローカルテスト → OK: GitHub
ポイントは、一つのAIに依存しないことです。
実装担当、レビュー担当、確認担当を分け、役割ごとに判断させることで、単純な一発生成ではなく、ダブルチェック前提の開発ループを作ろうとしています。
この環境で何をしたいのか
狙いは大きく3つあります。
1. 遠隔からでも制作を進められる状態を作る
毎回PCの前に座ってすべてを手動で回すのではなく、チャットアプリを起点にして、ある程度まとまった単位で実装や確認を進めてもらう。
たとえば、帰宅後に「今日はどこまで進んだか」「何で詰まったか」「次に何を実装すべきか」が整理された状態になっているのが理想です。
2. AIごとの役割分担によって精度を上げる
Claude Code に実装させる。
Codex にレビューさせる。
必要なら再び Claude Code に戻す。
この分業によって、単一AIの思い込みや見落としを抑えることを狙っています。
3. 個人開発で使える再現性のある運用ルールを作る
その場しのぎのプロンプトではなく、
CONTEXT.md や SKILLS を使って、AIが読むべき文脈と役割を整理する。
制作フェーズ、テストフェーズ、レビューフェーズを明示的に分割し、毎回同じ思想で回る構造にしたいと考えています。
なぜそこまで役割を分けるのか
理由はひとつで、ハルシネーションを起こしづらくするためです。
AIは便利ですが、曖昧な指示や責務の混在に弱いです。
実装もしたい、仕様も決めたい、レビューもしたい、判断もしたい、という全部入りの状態にすると、それっぽい答えは返ってきても、整合性が崩れやすくなります。
だからこそ今回は、最初からロールを分けます。
- Claude Code
実装担当。コードを書く。必要に応じてUI確認やローカルテストまで行う。 - Codex
レビュー担当。テスト観点、整合性、抜け漏れ、危険な変更を指摘する。 - チャットアプリ(Discord / Slack)
指示と確認の入口。遠隔操作の窓口。 - GitHub
最終反映先。ソースの単一の正とする。 - CONTEXT.md
現在のフェーズ、前提条件、優先順位、制約条件をAIに伝える文脈ファイル。 - SKILLS
役割別の行動原則や作法を定義するスキルセット。
つまり、AIをただ便利な会話相手として扱うのではなく、明確な役職を持った開発チームの一員として扱うイメージです。
CONTEXT.md でやりたいこと
今回かなり重要だと思っているのが、CONTEXT.md によるフェーズ分離です。
個人開発は、気づくと「設計中なのか、実装中なのか、テスト中なのか」が混ざりがちです。
この状態でAIに作業させると、今必要なことではなく、AIがやりやすいことを勝手に進めてしまうことがあります。
そこで、CONTEXT.md には少なくとも以下を持たせたいと思っています。
- 現在の制作対象
- 今のフェーズ
- 制作フェーズ
- テストフェーズ
- レビューフェーズ
- 今回変更してよい範囲
- やってはいけないこと
- 完了条件
- 次のフェーズへ進む条件
これによって、
「今は新機能を作るフェーズ」
「今は既存修正に限定するフェーズ」
「今はレビュー優先で新規実装は禁止」
といった判断をAI側にも共有させることができます。
SKILLS を分ける理由
SKILLS については、近日公開予定です。
ただし、今回の検証ではかなり重要な位置づけです。
なお、セキュリティ面を危惧して、Codex 用と Claude Code 用の SKILLS は別々に自作するつもりです。
同じ文脈を読ませるとしても、レビュー役と実装役では、持たせるべきルールが違うからです。
たとえば実装側の SKILLS では、
- 既存コードへの影響を最小化する
- ローカルで確認できるところまで行う
- 大きな変更は分割する
- UI変更時は確認観点を明示する
といったルールを入れる。
一方でレビュー側の SKILLS では、
- テスト不足を優先して指摘する
- 仕様逸脱の可能性を洗う
- リファクタより危険性指摘を優先する
- 観点ベースで抜け漏れを拾う
といったルールを入れる。
こうすることで、同じコードを見ても、AIごとに違う視点を持たせることができます。
この個人開発で検証したいこと
今回の本当の目的は、単に開発を早くすることではありません。
AIを役割分担させたときに、個人開発の品質と速度がどう変わるのかを検証することです。
特に見たいのは次の点です。
- 一つのAIだけで開発した場合と比べて、レビュー品質が上がるか
- CONTEXT.md でフェーズを分けることで、作業の暴走を抑えられるか
- SKILLS による役割分離で、ハルシネーションや整合性崩れを減らせるか
- 遠隔から指示しても、個人開発の流れが破綻しないか
- ECサイト制作とSWELLのような異なるプロジェクトを並行して扱えるか
個人開発は自由度が高い反面、ルールが曖昧になりがちです。
だからこそ、AIに曖昧さを押しつけるのではなく、曖昧さを消したうえでAIに動いてもらう環境を作りたいと思っています。
今回の環境とツール
今回の検証対象として想定している環境は以下です。
- 制作中のプロジェクト
- コーヒー豆のECサイト
- iOS向けアプリケーション SWELL
- ChatGPT Plus
- Claude Code Max x5
- GitHub
- Discord / Slack
- ローカルテスト環境
- CONTEXT.md
- 自作SKILLS
- 必要に応じて
- ログ確認環境
- テスト実行環境
- デバッグ補助ツール
- 将来的なOpenClaw連携
現時点では、まず Claude Code と Codex の二段構え を中核に考えています。
OpenClaw については、より大きな自動化や常駐運用を行う段階で取り込む可能性がありますが、今回はまず「役割分離」と「ダブルチェック」の仕組みを優先して試したいと考えています。
まずは小さく回してみる
最初から全自動で回すつもりはありません。
まずは、実装・テスト・レビュー・反映の流れを小さく回しながら、どこで精度が落ちるのか、どこまで人間が介入すべきかを確かめるつもりです。
個人的には、AIの価値は「全部任せられること」ではなく、
役割を明確に与えたときに、どれだけ破綻せず、どれだけ再現性高く動けるか にあると思っています。
その検証対象として、
コーヒー豆のECサイトと SWELL はかなりちょうどいい題材です。
おわりに
今回やろうとしているのは、
単なる AI 活用ではなく、個人開発におけるAIチーム運用の実験です。
- Claude Code に実装させる
- Codex にレビューさせる
- CONTEXT.md で制作フェーズを明確にする
- SKILLS で役割を固定する
- Discord / Slack を入口にする
- GitHub を最終反映地点にする
この構成で、
一つのAIに依存せず、ナレッジを共有しながら、フェーズごとに分割して開発を進める環境を作れるのか。
そして、その結果として、ハルシネーションを減らし、品質と速度の両立ができるのか。
このあたりを、実際の個人開発で検証していきます。
Manusを使用していましたが、ClaudeCodeも興味があるのでこれも課金してみます。
Codexは変わらず私の右腕です。
SKILLS制作をする上での勉強にもなりますね。
楽しみです!