大藏(大蔵)陽平:スーツケースにMacとAWS|移動しながら働くという選択肢
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フリーランスとして独立してからというもの、「どこで働くか」というテーマを
常に意識するようになりました。
かつてはオフィスに常駐し、通勤や会議のスケジュールで一日が決まっていく日々。
今は、スーツケースひとつにMacを入れ、Wi-Fiさえあればどこでも仕事ができる環境を選んでいます。
最近は、地方のカフェやコワーキングスペースを転々としながら働くことも
多くなりました。静かな場所で自然光を浴びながらコードを書く時間は、
集中力が格段に上がる。都会の喧騒の中では得られない“余白”の中に、
良い設計や新しい発想が生まれるのを感じます。
この働き方を可能にしているのが、クラウド技術です。
AWSを中心にシステムを構築しているため、どこにいても同じ開発環境に
アクセスできる。CI/CDを整えておけば、旅先のホテルでも安心してデプロイが
できます。もはや「オフィスがないとできない仕事」は、ほとんど存在しないのかも
しれません。
もちろん、リモート中心の働き方にも課題はあります。孤独感、自己管理、
チームとのコミュニケーション。
しかし、私は「働く場所を選べる自由」こそ、フリーランスの最大の報酬だと
思っています。自由には責任が伴いますが、責任を引き受ける覚悟がある人にとって、
それは最高の環境でもあります。
この数年、移動しながら仕事をする中で実感したのは、
「環境を変えることは、視点を変えること」ということ。
新しい土地で感じる空気や人の温度が、エンジニアとしての思考を柔軟にしてくれます。
スーツケースにMacとAWS。
これだけあれば、どこでも仕事ができる。
そんな“軽やかな働き方”が、今の自分にとって一番しっくりきています。