人は現状とありたい姿との狭間で違和感を覚える。人は解違和を感消することで幸せになれるが、その過程で思い悩む。モヤモヤした違和感を言語化するのが難しいからだ。人はこの言語化がしっくりいかないと正しい問題設定ができない。そして、人は正しい問題設定ができないと真因に到達できない。また、人は真因を正しく突き止めないと有効な解決策が導き出せない。さらに、人は有効な解決策が正しく言語化されないとモヤモヤして行動を起こせない。解決策には感情的、社会的、技術的な3つの要素が欠かせないと言われるが、特に感情的要素が大切である。それはなぜか?なぜならば「人は無自覚、無意識に感情(情動)が変化して意思決定をしている」からである。意識を伴わない情動と意識を伴う感情が意思決定や行動に関与している。
人が行動に至る脳内のプロセスを調べてみた。人は属する組織、文化などの社会的要素に影響を受け、脳内の海馬に記憶が蓄積される。そして五感を通じて脳内に届いた刺激が扁桃体に届き情動が生まれる。次に、海馬の記憶を呼び覚まし、ミラーネットワークの運動前野が主人公の行動・感情を自分のなかでシュミレーションする。これらの電気信号がクオリアとしてモヤモヤと浮かび上がる。さらに、前頭前野がクオリアに意味付けをして共感がうまれ、心躍る状態となり人は行動する。
社会問題を解決する、職場問題を解決する、物やサービスを購入する、これらは人の感情の変化を起点とした意思決定が導く行動変容である。人の営みを帰納的に言語化すると「心を動かし行動変容を促すことの繰り返し」であると言えるのではないだろうか?従ってその起点となる人の感情はとても大切であると考える。