音声ガイド制作と東日本大震災から15年
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視覚に障がいをお持ちの方に動画コンテンツを楽しんでいただく上で必要な、音声ガイド用の原稿を作成するディスクライバーの勉強を始めて早1年あまり、実際に劇場で上映される作品のガイド作成に携わることができました。
「千古里の空とマドレーヌ」
この作品は、2011年3月11日に発生した東日本大震災により被災された南三陸町にある方達に迫ったドキュメンタリー作品です。
主な登場人物は、南三陸町の洋菓子店でパティシエをされている男性と奥様&お子様、そのご家族でペンションを営んでいた女性、ボランティアで南三陸町に縁ができた男性です。
震災の影響により、一時的にお店とペンションを継続させられなくなった時期の心境、お菓子作り再開に至るまでの経緯、被災者とボランティアの関係性など、当事者だからこそ伝えられる感情を収めた作品です。
私も被災者の一人で、3.11が近づくと、毎年のように様々な思いが巡ります。
地震発生から数時間後の夜、街中が真っ暗な中、スマホを手に絶望した様子だった人、何に対してだかわからない怒号、無力感、先行きへの不安、亀裂が入ってしまった人間関係など、何一つ忘れたことはありません。
震災から15年という節目を迎え、この作品にディスクライバーとして携われたのは幸運でした。
一人でも多くの方に、観ていただきたい。そんな作品です。
音声ガイド付きの「千古里の空とマドレーヌ」は、2026年3月11日、東京都田端にあるシネマチュプキで上映されます。お近くの方は、是非とも足を運んでみてください。
https://chupki.jpn.org/archives/16723