自宅ケアで髪は変わる。専門学校で学んだ“髪の理論に基づく”ケア方法
こんにちは。美容専門学校2年の荒井利尚(としひさ)です。
学校ではカット・カラー・ヘアメイクだけでなく、毛髪科学(コスチューム学)や皮膚学なども学びながら、髪と頭皮の仕組みを深く理解することを意識しています。
今回は、授業で得た知識をもとに、自宅でできる専門的なヘアケアをまとめてみました。
■ 1. シャンプー前のブラッシングは「キューティクル保護」のため
シャンプー前のブラッシングには、
- 髪表面の汚れを落とし、摩擦を軽減する
- キューティクルの流れを整える
- 頭皮の皮脂を均一に広げ、洗浄を助ける
といった効果があります。
髪は 濡れている状態で最もダメージを受けやすいため、
「乾いた状態で絡まりをとること」が、ダメージ予防の第一歩です。
■ 2. シャンプーは“界面活性剤の種類”で選ぶ
シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)は主に3種類あります。
種類特徴おすすめタイプ
高級アルコール系
洗浄力が強い/泡立ちが良い
皮脂が多い方・整髪料をよく使う方
アミノ酸系
優しくてしっとり/低刺激
乾燥毛・ダメージ毛
ベタイン系
マイルドな洗浄力/補助で使われる
敏感肌・子ども用
美容室のシャンプーが髪に優しいと言われる理由は、
アミノ酸系・ベタイン系をバランス良く配合しているからです。
■ 3. トリートメントは「髪の内部補修」と「表面コーティング」を意識
トリートメントは、実は大きく2種類に分かれます。
- 内部補修タイプ … ダメージでスカスカになった髪の芯(コルテックス)を補強
- 表面コーティングタイプ … キューティクルを整え質感をなめらかにする
毛先が広がる人は内部補修、
ツヤが出にくい人はコーティングタイプが効果的。
塗布のコツは、
- 毛先 → 中間 → 表面の順で塗布
- 粗めのコームでなじませる(均一に広がる)
- 3〜5分置き、浸透時間を確保
これだけで仕上がりが大きく変わります。
■ 4. タオルドライは「80%の水分を取る」イメージで
毛髪の主成分であるケラチンは、水を含むと膨張し、キューティクルが開きます。
この状態で摩擦が加わると、剥離(はくり)や枝毛の原因に。
タオルで“押し当てるように吸水”して、
髪内部の水分を 80%程度 まで減らすと、ドライヤーによる熱ダメージも軽減できます。
■ 5. ドライヤーは「キューティクルの方向」を守る
キューティクルは根元から毛先に向かって重なる構造になっています。
そのため、
上から下へ風を当てるとキューティクルが整い、
ツヤとまとまりが自然と出ます。
順番としては、
- 根元を乾かす(頭皮環境が整う)
- 中間 → 毛先の順
- 最後に冷風で引き締める
これでサロン帰りのツヤ感に近づきます。
■ 6. 週1の集中ケアは「髪質に合わせた成分選び」を
インバストリートメントより、
ヘアマスクや集中ケア剤は有効成分が濃密。
髪質別に選ぶポイントは以下です。
- ハイダメージ毛:ケラチン・CMC成分(内部補修)
- 乾燥毛:セラミド・ホホバオイル(保湿)
- 軟毛・細毛:軽めの処方でペタっとしないもの
- くせ毛:油分よりも“水分保持力”の高い成分がおすすめ
週1〜2回のケアが継続できれば、髪の変化を実感できます。
■ おわりに
美容の勉強をしていると、
「髪の悩みは、知識があれば自宅でも改善できる」と実感します。
僕自身、将来はお客様の髪質に合わせて、
美容室だけでなく“日常のケア”までトータルで提案できる美容師になりたいと思っています。
髪質や悩みに合わせたケア方法の提案もできますので、
気軽に相談してくださいね。