燃え尽きずに技術力を伸ばした、僕なりのやり方
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少し前のことだけど、ずっと違和感を感じていた。
肩書き上は「シニアソフトウェアエンジニア」。
でも実際の自分は……正直、動きが遅いと感じていた。
新しいフレームワークは数か月おきに出てくるし、
AIツールはそこら中にある。
Twitterを見れば、週末だけで次の大きなプロダクトを作ってる人たちばかり。
そんな中で、ずっと同じ問いが頭にあった。
「自分は本当に成長しているのか?
それとも、ただ現状維持しているだけなのか?」
そこで決めた。
学ぶ「内容」じゃなくて、学び方を変えようと。
すべてを追いかけるのをやめた
最初は、とにかく全部追いかけていた。
- 新しいフロントエンドフレームワーク? → 触ってみる
- 新しいバックエンドランタイム? → ブックマーク
- 新しいAIライブラリ? → GitHubでスターして放置
でも、それで上手くなったかというと、全然だった。
成長した感じはなく、
ただ 疲れただけ。
だから、アプローチをひっくり返した。
「今、何が流行っているか?」ではなく、
「自分は、どんな問題をいつも上手く解決できていないのか?」
この問いが、すべてを変えた。
「小さいけど本物」を作って学んだ
デモアプリを作るのをやめた。
「Framework XでTodoアプリ」みたいなのは、もうやらない。
代わりに、小さくても実際に意味のあるシステムを作った。
- 認証付きでリアルタイム更新があるチャット機能
- リトライ、レート制限、可観測性を備えたバックエンド
- 通信が不安定でもちゃんと動くフロントエンド
- 失敗しても壊れないAI機能
ここで初めて、最新技術が腹落ちした。
React Hooks は「かっこいいもの」じゃなくて、
複雑さを制御するための道具だった。
TypeScript は「面倒な型」じゃなくて、
夜ぐっすり眠るための仕組みだった。
フレームワークより、基礎の方が大事だった
面白いことに、成長すればするほど
フレームワークに執着しなくなった。
以下を深く理解すると、
- 状態管理
- 非同期処理の流れ
- データの所有権
- システム間の境界
- 失敗のパターン
フレームワークを切り替えることが、急につまらなくなる。
- React → Vue? まあ問題ない
- REST → GraphQL? なるほどね
- サーバー → サーバーレス? 使いどころ次第
最新技術が怖かったわけじゃない。
なぜ存在するのかを理解していなかっただけだった。
AIは僕を置き換えなかった。弱点を暴いただけだった
AIツールがコードを書くようになって、意外なことが起きた。
システム理解が浅いと、
- AIの出力を正しく評価できない
- AIが作ったバグを直せない
- 良いプロンプトも書けない
AIは、思考の曖昧さをそのまま突きつけてきた。
今はAIを、タイピングが異常に速い後輩エンジニアとして使っている。
- 雛形は任せる
- リファクタも任せる
- アーキテクチャの判断は絶対に任せない
これだけで、どんな講座よりも早く成長できた。
読まれなくても、書き続けた
短い技術メモを書き始めた。
- なぜこのアプローチは失敗したのか
- なぜこのフレームワークを選んだのか
- 実装中に何が予想外だったのか
ほとんどの投稿は、いいねゼロ。
でも、関係なかった。
書くことで、
- 思考が整理され
- 分からないことを認められ
- 経験が知識に変わる
ようになった。
そこで初めて、「身についた」と感じた。
一番大きな変化:「賢く見せる」のをやめた
以前の僕は避けていた。
- 馬鹿な質問をすること
- 分からないと認めること
- 得意分野の外に出ること
全部、エゴだった。
それを手放した瞬間、成長が加速した。
- デプロイを壊してインフラを学び
- ミスを直してセキュリティを学び
- ダメな設計に苦しんでアーキテクチャを学んだ
完璧さより、経験の方が圧倒的に強い。
今の自分
今でも、分からないことはたくさんある。
でも今は、
- 新しい技術がストレスじゃなく、ワクワクする
- フレームワークの変化が怖くない
- ツールを「選ぶ」視点を持てている
- 何が来ても学べるという自信がある
この感覚は、チュートリアルを何本やっても得られなかった。
もし一言で言うなら
モダンな技術で技術力を伸ばしたいなら、
速く学ぼうとしなくていい。
意図を持って、深く学べばいい。
あとは、全部ついてくる。