第1回:アルバイト初日。緊張とワクワクと。
第1回:アルバイト初日。緊張とワクワクと。
こんにちは。荒井俊順(としのぶ)です。
地元・香川県の小さな町にある不動産屋さんで、この春からアルバイトを始めました。将来は不動産業界で働きたいという夢があり、大学3年生になったのをきっかけに「現場を知りたい」と思って応募したのがきっかけです。
正直、初日は緊張でお腹が痛くなるほどでした。
■ 小さな不動産屋の、あたたかい空気
僕が働くお店は、駅前の商店街の一角にある、こぢんまりとした不動産屋さん。
ガラス越しに手描きの間取り図が並び、入り口には季節の花が飾られていて、どこか温かみのある雰囲気です。
ドアを開けた瞬間、店長の明るい声が飛んできました。
「今日からやな?よう来てくれたな。まあ、肩の力抜いてええよ」
その言葉に少しだけ緊張がほぐれました。
■ 初めて任された“店の一部”
最初の仕事は、店内の清掃と、掲示している物件情報の差し替えでした。
意外だったのは、掲示物一つにも気遣いがあること。
・写真は曲がっていないか
・文字が読みやすい位置か
・季節感があるか
店長はこう言いました。
「この掲示を見て、“入ってみようかな”って思ってもらえたらもう仕事は半分成功やけん」
ただ貼り直すだけの作業に見えて、実はお客様との最初の接点。そう思うと、手元が少し震えるほどでした。
■ 初めての物件巡りで感じた“仕事の広さ”
午後は、店長と一緒に物件の巡回へ。
鍵を開け、室内のチェックをして、問題がないか確認します。
“空室を見て回るだけ”と思っていたのですが、店長は部屋に入るなり、窓の開き具合や水回りのにおい、壁紙のめくれまで細かく確認していました。
「ここで暮らす人の生活を想像するんや。小さな不便は、住む人には大きい不満になるけんの」
その言葉に、不動産の仕事が“ただ部屋を貸す”だけではないことを、初日から実感させられました。
■ 学ぶほど、胸が高鳴る
帰り道、商店街のアーケードの光を眺めながら歩きました。
思っていた以上に、奥深く、人の生活に寄り添う仕事だと感じ、胸が高鳴るばかり。
まだまだ分からないことだらけ。
でも、不安よりも「もっと知りたい」というワクワクの方が大きくなっていました。
✅ 今日の学び
“小さな仕事ほど、お客様の最初の安心につながる。”
次回は、アルバイトの1日の流れを紹介します。
よかったら、また読んでください。