業種によって“必要な士業”はまったく違う――飲食・不動産・小売まで広げて見える、士業活用の本質(佐藤彗斗)
業種によって“必要な士業”はまったく違う
――飲食・不動産・小売まで広げて見える、士業活用の本質(佐藤彗斗)
私は46歳、現場に立つプレイングマネージャーとして法人営業を続けています。
経験を重ねるほど強く感じるのは、
業種ごとに課題の“型”があり、必要な士業もまったく違う
という現実です。
今回は飲食業・不動産業・小売業の3つを追加し、
士業活用の幅をさらに広げます。
◆ 飲食業 × 士業活用
飲食業は “人手・衛生・資金繰り・出店戦略” が命綱。
多くの社長が「日々の運営」で手一杯になりがちな業界です。
■ 社会保険労務士:離職とシフト崩壊を防ぐ
飲食業は労働時間・休憩・深夜勤務の管理が難しい業界です。
● よくある課題
- シフト管理が属人的でトラブルが多い
- 離職率が高く、採用コストが重い
- 労務トラブルが水面下で発生
● 活用例
社労士が入り、シフトルールと評価制度を整備。
結果、
離職率の低下とサービス品質向上が同時に実現。
■ 行政書士:営業許可・衛生管理・補助金の要所
飲食店は許認可と衛生基準が絶対です。
● よくある課題
- 変更届を忘れ営業停止リスクに
- HACCP対応が曖昧
- 導入したい設備に補助金が使えるのに知らない
● 活用例
行政書士が補助金申請を支援し、
高額な厨房設備が半額で導入できたケース も。
■ 税理士:キャッシュフロー管理の要
飲食業はキャッシュの波が激しく、数字管理は最重要。
◆ 不動産業 × 士業活用
不動産業は 契約・登記・法務・税務 が複雑に絡む業界です。
最も士業との連携が成果に直結します。
■ 司法書士:登記の正確性が“事業の信用”を作る
不動産では司法書士の力が不可欠です。
● よくある課題
- 登記名義の確認ミス
- 相続物件の扱いが放置
- 融資に必要な書類の遅れ
● 事例
司法書士が相続物件の名義整理を行い、売却がスムーズに。
数千万円のキャッシュ化が実現。
■ 弁護士:不動産契約は“トラブル予備軍”
契約書は専門性が高く、一般条文では足りません。
● よくある課題
- 重要事項説明の不備
- 賃貸契約の特約が曖昧
- クレーム対応が属人的
弁護士の関与で
トラブルの未然防止・損害賠償の最小化 が可能になります。
■ 税理士:不動産税務は高度で専門性が必須
- 譲渡所得
- 減価償却
- 相続評価
どれも一般の税理士では対応しきれない場面も。
不動産特化型税理士の価値は非常に大きいです。
◆ 小売業 × 士業活用
小売業は 在庫・人材・契約・店舗展開・補助金 が主要テーマ。
■ 中小企業診断士:売れない原因は“構造”にある
小売業は 「売れない理由が数字に隠れている」 業界です。
● よくある課題
- 在庫回転率が悪い
- 不採算店舗の見直しが遅い
- 顧客導線が分析されていない
● 活用例
診断士とPOSデータを分析し、死に筋商品の削減・棚配置変更を実行。
結果、
売上が月間で15%向上した店舗も。
■ 社会保険労務士:スタッフ定着が売上の鍵
飲食同様、小売も“人”の影響が大きい。
- パートの契約更新ルール
- 休日管理
- シフトトラブル
社労士の関与で現場の安定度が大きく変わります。
■ 行政書士(補助金):店舗改装・DXに資金を投下
小売業は補助金の恩恵を受けやすい業界。
POS導入・店舗リニューアル・公式アプリ開発など幅広く活用できます。
◆ 営業としての結論:
「業種 × 士業 × 営業」の三位一体で、会社の未来は変わる
ここまで挙げたように、業種によって必要な士業はまったく異なります。
- 建設業=許認可・労務・原価
- 製造業=設備投資・補助金・品質
- 運送業=労務・事故・法務
- 医療福祉=人材・制度・許認可
- IT業界=契約・知財・成長戦略
- 飲食業=労務・衛生・資金
- 不動産業=登記・契約・税務
- 小売業=在庫・人材・DX
そして、
社長の課題を“最前線で拾える”のは営業だけ。
だから私は現場を離れず、
最適な士業を適切なタイミングで投入する指揮者として動く。
これこそが法人向け保険営業にしか生み出せない価値です。