未来の地図を広げて進む開発の旅
Photo by David Becker on Unsplash
こんにちは!高倉友彰です。
誰もいない夜のオフィスで画面の前に座るとき、ふと、システム開発という仕事はまだ見ぬ新しい街の設計図を一枚ずつ丁寧に描き上げていくことにとてもよく似ているなと思うことがあります。道をどこに通し、どんな建物を配置すれば、そこを訪れる人々が迷わずに心地よく過ごすことができるのか。私はフリーランスのエンジニアとして、日々キーボードを叩きながら、そんな目に見えない電子の街を仕立てるような仕事をしています。
新卒で入社した大きな会社での仕事は、例えるなら国が管理する巨大な超高層ビルの基礎工事を担うようなものでした。そこは何万人もの人が毎日安全に過ごす場所だからこそ、一ミリの鉄骨の歪みも、コンクリートのわずかな気泡も許されないという、とても厳密で安全第一の仕組みが求められました。一分の隙も許されない堅固な計画に従い、何があっても絶対に崩れない強固な土台をみんなで維持し続ける日々は、エンジニアとしての私の確かな骨組みを作ってくれました。今でも、見えない裏側の部分を美しく、そして頑丈に整えることにこだわるのは、その場所で学んだ大切な教えがあるからです。
しかし、もっと住む人のすぐ近くで温かい家を建てたい、その人の毎日の暮らしに寄り添うような新しい空間を自分の手で届けてみたいという思いから、私は独立の道を選びました。いま関わっているスタートアップの現場は、まるで毎日新しい建材や驚くような間取りのアイデアが持ち込まれる、活気あふれる街の小さな建築工房のようです。昨日まで誰も思いつかなかったような斬新なデザインを、今日の設計に新しく取り入れてみる。そんなスピード感と柔軟さが毎日を刺激的にしてくれます。
なかでも、最近の私の開発現場で大活躍しているのが、人工知能という名の、自動で建物の強度や光の入り方を先回りして計算してくれる不思議な定規です。これまでの仕組みは、あらかじめ決めたルール通りの線しか引けない生真面目なものでした。しかし、この新しい道具を仕組みの中に上手に組み込むことで、住む人の動きやその日の天候に合わせて、最も心地よい形に窓の大きさや部屋の広さを変えてくれるようになります。毎日の面倒な構造計算や、複雑な図面チェックを一瞬で終わらせてくれる、頼もしい相棒のような存在です。
私が開発において何より大切にしているのは、巨大なビル建築の現場で学んだ絶対に崩れない構造のような頑丈さと、小さな工房だからこそできる自由な発想を、ひとつのシステムの中で同居させることです。底を支える配線やデータの通り道は、どこまでも丁寧に、そして頑丈に築き上げる。その一方で、使う人が実際に触れるドアや壁の部分は、いつでも軽やかに形を変えられるように余白を残しておく。この絶妙なバランスこそが、長く愛されるサービスを生み出す秘訣になります。
冷たくて難しそうに見えるコンピューターの世界ですが、その仕組みを動かしているのは、誰かの不便を解消して笑顔にしたいという人間の温かい想いです。あなたのビジネスという特別な挑戦に、新しい風を取り入れてみませんか。