経営者のご褒美論|戸川みゆき
こんにちは、戸川みゆきです。
皆さん、仕事を頑張った自分へのご褒美に、どんなことをしていますか?
これは人によって本当にさまざまだと思います。新しい物を買う人もいれば、生活水準を少し上げてみたり、憧れの国へ旅行したり、豪華な食事やお酒を楽しむ人もいるでしょう。
私自身も起業してからは、節目ごとに目標を設定し、それを達成したときにご褒美を自分に与えるようにしてきました。
たとえば「この売上を達成できたらヴィトンのバッグを買う!」とか、「収入が一定額に到達したら車を買う!」など。さらに「大きなプロジェクトが成功したら、もっと広いオフィスに引っ越そう!」と決めたり、ずっと憧れていたモルディブ旅行を実現するために仕事を頑張ったこともありました。
こうした目標をクリアして手に入れた瞬間は、やはり格別の喜びがあります。単なる物かもしれませんが、そのアイテムを目にするたびに「あの時は限界まで頑張ったな」とか「初心を忘れないようにしよう」といった気持ちがよみがえります。モルディブ旅行も同じで、一度叶えたことで満足するのではなく、「毎年行こう!」という次の目標ができたり、「一緒に行ける経営者仲間を増やしたい」と新しいビジョンにつながったのです。ご褒美は、その後の行動や挑戦を生み出すきっかけにもなるのだと実感しました。
一方で、私の周りの経営者仲間の中には、そもそも「仕事こそが最高のご褒美だ」と考えている人たちも多いんです。たとえば嶋村吉洋さんや中野祐治さん。二人とも、自分の中の基準を極端なまでに高く設定し、ストイックに働く姿勢が印象的です。
特に中野さんは、かなりの収入を得ているにもかかわらず、近距離の移動は自転車で、東京~大阪間も夜行バスで移動。鞄は何年も同じものを使用してらっしゃいましたし、携帯電話は今もガラケーでした。
高級車のベンツも所有し、新幹線のグリーン車にも余裕で乗れるはずなのに、あえてそうしません。その理由を尋ねると、「自転車なら渋滞を気にしなくて済むし便利」「夜行バスならギリギリまで仕事をして、寝ている間に移動できるから効率的」「まだ使える物をわざわざ買い替える必要はない」「ガラケーの方が文字入力が速くて仕事がはかどる」など、とにかく仕事ファーストの考え方。
もちろん奥様のセンスがとても良いので、洋服はおしゃれですし、大きな自宅に住み、ベンツにも乗っています。ただ、もし彼が独身だったら、きっと今の暮らし方とはまるで違っているでしょう。
そんな中野さんが執筆した『億を稼ぐ人の考え方』(きずな出版)は、彼の哲学や働き方が凝縮された一冊。出版直後にはランキングで6位に入り、テレビ番組でも紹介され話題になりました。読んでみると「仕事こそ最大のご褒美」というスタイルがよく伝わってきます。
経営者のタイプは実に多様です。私のように目標達成の証としてモノや経験を手に入れることに喜びを感じる人もいれば、中野さんのように仕事そのものを楽しみ、働き続けること自体を報酬と捉える人もいる。どちらが正解ということではなく、むしろその違いがあるからこそ、互いを補い合ってチームとしてうまく機能するのだと思います。
「ご褒美=形あるもの」と考えるか、「ご褒美=さらなる挑戦」と捉えるか。答えは人それぞれですが、いずれにせよ、自分を奮い立たせるための原動力になるのがご褒美の本質なのではないでしょうか。
【戸川みゆき公式メディアはこちらから】