「理科めっちゃ楽しいやん!」と言ってくれた子
自分と関わってくださる全ての人を笑顔にしたい。私が今まで、学生時代においては課外活動、社会人になってからはお仕事を通して常に大切にしてきたことです。
今回は、学生時代に4年間携わった学習支援事業について綴ります。
もともと、心や体の健康、特にメンタルヘルスに関して興味関心がありました。
誰ひとり取り残さない社会を作りたい、こぼれてしまう人達に寄り添いたい、そんな想いで生きてまいりました。
学生時代に取り組んでいた学習支援事業では主に、養護教諭養成コースに在籍していたこともあり、不登校、不登校傾向のある子どもたちを担当しておりました。その子が持っている得意なこと、素敵な部分を見つけ伝え続け少しでも「私は大丈夫なんだ」という安心感や居場所感を感じてもらえるよう関わり続けました。はじめは何も話してくれない子どもたちが徐々に話をしてくれたり、笑顔を見せてくれるようになった瞬間は本当に嬉しかったです。
「蘭先生、理科めっちゃ楽しいやん!」
ある日、大きな声で伝えてくれた女子中学生の子がいました。
この場所に来室する子どもたちは、学校へ行くことが難しくなってしまっている子も少なくないため、学修の遅れが大きい子もかなりいます。低学力による貧困に終止符を打つ、という目的の事業。正直、「あ、ここから分かってないのか、なるほど」と内心驚くことも多かったのは正直な感想です。
しかし、ひとりひとりのペースに合わせ、必要であろう教材を作ったり教え方を工夫したりし、「一緒に考え、一緒に歩む」ということを一貫して大切にしながら子どもたちと向き合い続けました。ですから、勉強が面白い、楽しい、できるようになったという喜びを子どもたち自身が感じてくれる時間を作れた時は、本当に嬉しかったです。
そして、チームで様々な工夫を凝らし話し合いを重ね事業に取り組んだかいがあり、私が卒業する最後の年は、全員が高校入試合格という成果も作ることができました。
ひとりひとりに丁寧に向き合う、誰一人取り残さない社会を作る。
この目標に少し近づけた瞬間でした。
方法は変わってもこの目標、価値観はこれからも私の中で大切にしていきたい軸です。