“運動が続かない”を変えるのは通うことじゃないかもしれない
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毎晩ストレッチをしてから寝る習慣があるというと、「すごい!」「私にはできない!」と驚かれることがあります。
私が通っているヨガスタジオの仲間でさえ、毎日10分のストレッチを続けるのは難しいと言います。
訪問マッサージの仕事をする中で、「身体を動かしたい」という気持ちを持っている方がいかに多いかを実感してきました。
外出が難しい方の中にも、マッサージやリハビリではなく、
「本当は運動したい」
「少しでも身体を動かしたい」
という思いを持っている方が多くいます。
また、介護が必要なご家族を支える方も、長時間家を空けることが難しく、自分の健康は後回しになってしまうケースを多く見てきました。
もちろん、働く世代にとっても運動習慣を続けることは簡単ではありません。
スポーツジムやヨガスタジオ、パーソナルトレーニングジムなど、ウェルネスサービスは多様化していますが、
・通う時間がない
・人が多い場所が苦手
・自分に合った運動が分からない
・一人では続かない
といった理由で、継続できない人も多いと感じています。
例えばジムに通っても、正しいフォームが分からないままトレーニングを続けて体を痛めてしまったり、人目が気になってインストラクターに気軽に質問できなかったりすることもあります。
結果としてケガをしたり、効果を感じられないままやめてしまうケースも少なくないのではないでしょうか。
もし、ヨガやピラティス、ストレッチやトレーニングを指導してくれるインストラクターが自宅に来てくれるサービスがあったらどうでしょうか。
自宅という安心できる環境であれば、周囲を気にせずその場で疑問を解消することができ、自分の身体に合った動きに調整してもらうことができます。
インストラクターを指名できれば、同じ指導者に継続的に見てもらうことで、自分に合ったトレーニング方法を理解しやすくなり、無理なく運動を続けられるようになるのではないかと感じています。
また、このような訪問型のサービスは、利用者だけでなくインストラクター側にとっても価値があると考えています。
一人ひとりとじっくり向き合いながら指導を行うことで、利用者の変化をより近くで感じることができ、指導内容のフィードバックも得やすくなります。
その積み重ねが、インストラクター自身の経験値やスキル向上にもつながっていくのではないでしょうか。
家事代行やベビーシッターなど、生活を支える訪問型サービスはすでに広がっています。
同じように、身体のケアや運動習慣を支える「訪問型ウェルネスサービス」も、今後広がっていく可能性があると感じています。
訪問マッサージの仕事を通して、身体のケアや健康習慣は人の生活の質に大きく関わるものだと実感しました。
だからこそ、健康なうちから、あるいは意欲があるその時から、「運動を習慣にする」ことが重要だと思っています。
例えば、すでに訪問サービスを利用している方に対して、短時間のストレッチや運動指導をトライアルとして提供し、実際に続けられるかや安全面を確認しながらサービスを作っていく形が現実的だと感じています。
そのサービスにおいて本当に重要なのは、“運動が提供されること”ではなく、“無理なく続けられる仕組みになっているかどうか”だと思っています。
こうした経験や考えを活かし、現場と運営の両方の視点から、健康習慣を支えるサービスの仕組みづくりや改善に関わりながら、多くの人が無理なく続けられる環境を社会に広げていきたいと考えています。