こんにちは!城間勝行です。
静まり返った部屋の中で静かに息を整えながら一本の楽器に向き合うとき私たちはまだ誰も聴いたことのない美しい旋律の誕生を待ちわびています。
目の前にある画面とキーボードが織りなす空間は一見すると冷徹な記号の羅列で満たされた無機質な場所に思われるかもしれません。
しかしそこで行われている営みは人間同士の心の響き合いや未来への期待を形にする非常に情熱的な音楽の演奏そのものです。
新卒の頃に飛び込んだ大手企業の巨大な組織では数千人もの人々が日常的に利用する数々の基幹システムを支えるチームの一員として過ごしました。
分厚いスコアのように緻密に決められたルールと確かな枠組みの中で寸分たがわず音を合わせ続ける経験は技術者としての確固たる基礎を私に刻み込んでくれました。
しかし大きな安心感の中で完璧なハーモニーを奏で続けるうちに心の奥底でふと自分だけのオリジナル曲を最初から最後まで自分の手で作り上げてみたいという強い衝動が芽生えていきました。
そうして安定した環境を離れて飛び込んだスタートアップの世界はあらかじめ用意された譜面など一切存在しないまるで壮大な即興演奏のステージでした。
昨日の正解が今日の不協和音に変わるような目まぐるしいスピード感のなかで仲間たちと呼吸を合わせながら次々と新しいメロディを紡ぎ出していく毎日は刺激に満ちあふれていました。
コードを書くということは単に動く仕組みを作るだけではなくそのシステムを使う人の日常に心地よいリズムと調和をもたらすための美しいアプローチなのだと気づきます。
バックエンドの重厚な低音をしっかりと支える堅牢なロジックを組み立てる瞬間も、フロントエンドで軽やかな高音を奏でる滑らかな操作感を調整する瞬間も、そこにあるのは常に生身の人間が奏でる体温です。
フリーランスとして独立した今も現場ごとに異なる楽器を持ち替えながら最高のセッションを創り上げるために全力を注いでいます。
これからも未知のステージを恐れずに自分だけの新しい音楽を鳴らし続けながら世界を少しだけ軽やかに彩っていきたいと思っています。