予算もリソースも言い訳にしない。大分トリニータに学んだ経営哲学
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2008年11月1日。当時17歳、高校2年生だった僕は、地元のサッカーチームである大分トリニータがナビスコカップで優勝する瞬間をリアルタイムで見守っていました。
テレビ画面越し、国立競技場でカップを掲げる選手たちを見て感じたのは、この人たち格好良すぎるだろという、純粋で強烈な衝撃でした。
当時の僕は将来のことなんて何も考えていない普通の高校生でしたが、あの日目撃した理屈抜きの格好良さの記憶は、大阪で経営者として日々決断を迫られる僕の心の中に、今も残り続けています。
目次
1. 予算や環境を言い訳にしない格好良さへの憧れ
2. 故郷・大分に対して、いつか格好いい自分で向き合いたい
3. 今、僕が立っているピッチ
1. 予算や環境を言い訳にしない格好良さへの憧れ
当時の大分トリニータは、決して恵まれた環境ではありませんでした。潤沢な資金があるわけでも、スター選手を次々と補強できるビッグクラブでもない。九州の一地方都市にある、小さなクラブです。
決勝の相手は、日本代表の守護神や攻撃の核を揃えた名門、清水エスパルス。下馬評では大分が勝つのは難しいと誰もが思っていたはずです。
しかし、ピッチに立っていた彼らは違いました。 ミスタートリニータ高松大樹選手の気迫溢れるプレー。若き日の金崎夢生選手や、最後方でゴールを守る西川周作選手。そして、限られた戦力を知略で操るシャムスカ監督。
足りないリソースを嘆くのではなく、今ある手札でどう勝つかを徹底的に考え抜く。高松選手が気持ちで押し込んだ一点を、全員で守り抜いた90分間。その姿は、技術を超えて観る者の心を動かす圧倒的な熱量に満ちていました。
今、僕は大阪でオーダースーツ事業や訪問看護事業など、複数の事業を動かす起業家としての道を歩んでいます。ビジネスの世界も、ある意味ではスポーツ以上にシビアな戦いの場です。
資本力や歴史、知名度。自分たちより大きな組織はいくらでもあります。うちはまだ始まったばかりだから、特別なコネがないから。そう言って立ち止まる言い訳も、探せばいくらで見つかります。
けれど、弱気が顔を出しそうになった時、僕はあの日を思い出します。 あの時のトリニータは、一つも言い訳なんてしていなかった。
限られた条件で知恵を絞り、チームで結果を掴みに行く。その挑む姿勢こそがプロフェッショナルの在り方だと、今の僕は確信しています。
2. 故郷・大分に対して、いつか格好いい自分で向き合いたい
最近、自分のルーツである大分について考える時間が増えました。18歳で中津市を離れてから岡山、大阪と拠点を移してきましたが、年齢を重ねるごとに自分を育ててくれた場所に何かを返したいという想いが強くなっています。
正直、現時点ではまだ具体的な地域貢献を成し遂げられているわけではありません。 一般社団法人での地域課題解決や獣害問題のビジネス化など、頭の中には構想が山ほどありますが、今はまだ土台を固める準備期間です。
安易に貢献していますとは言いたくない。やるなら一時的なボランティアではなく、持続可能なビジネスとして本気で街に利益をもたらしたい。
17歳の僕がトリニータの活躍を見て、自分もいつかあんな風に誰かをワクワクさせる人間になりたいと思ったように。今度は僕自身が、自分の事業を通じて、大分にいる若者や挑戦者にとって格好いい大人の一人でありたいと思っています。そのためにはまず、僕が経営者として圧倒的な結果を出し続けなければなりません。
3. 今、僕が立っているピッチ
毎日を、自分自身の手で最高に楽しい物語に変えていく。
これが、僕が自分に課しているルールです。 オーダースーツでお客様に自信を仕立てることも、訪問看護を通じて地域の安心を支えることも、すべては僕が憧れた格好いい挑戦者であるための手段です。
あの日、大分が揺れたあの熱量を、今度は僕がビジネスという形に変えて、関わるすべての人に届けていきたい。
尾田と一緒に仕事をして良かった。 そう言ってもらえる仲間を一人でも多く増やすことが、僕にとってのジャイアントキリングの続きです。
経営者として、起業家として。 僕はこれからも、共に走る仲間たちと格好いい仕事を積み重ねていきます。