ZINEの制作
2025年の間に日常的に書き溜めてきた日記を再編集し、一冊の冊子(ZINE)として物質化しました。デジタル上のデータは無限に上書きや修正が出来ますが、本は一度印刷すれば修正不可能です。その不可逆性によって、当時の思考の純度を損なわず、客観的なアーカイブとして残すことを狙いとして制作しました。
編集の過程では、数ヶ月で自分の考えが大きく変化していることに気づく場面もありました。そうした思考の移り変わりを、あえて日付順にとらわれない断片的な記録として再構成しました。考えがアップデートされることを「多層的な自己の重なり」と捉え、その雑多さをそのまま一冊の本として形にすることを大切にしました。
この制作を通じて、断片的な情報を繋ぎ合わせ、新しい意味を見出す「編集」の視点を養うことができました。実務においても、特定の正解に固執することなく、その時々の状況や複雑な文脈を丁寧に読み解きながら、最適な形へと編み直していく姿勢を大切にしたいと考えております。