ジュニアヨット教室物語64
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「これなんか良くないか」
お父さんは、ユニクロの店頭に並んでいた紺のジャケットを手にした。
「もうちょい色がついているのが良いな」
洋ちゃんは、オレンジ色やブラウンのジャケットを手にしていた。
「学校に着ていく上着なんだろう」
「そうだね」
「だったら、あまり派手な色でなく、紺色とかの方が良くないか」
お父さんは、洋ちゃんにアドバイスした。
「それじゃ、これとこれにしよう」
洋ちゃんが、ただの紺色だけのジャケットではどうしても納得しないので、お父さんは濃い目のブラウン色とオレンジ色のジャケットを一つずつ購入した。
「こっちのオレンジ色のは、明日とかヨット教室に行く時とかに着て行きなさい」
お父さんは、洋ちゃんに言った。
「こっちの落ち着いた感じの色味のジャケットを学校用にしなさい」
ジャケットを2枚も買わされてしまったお父さんだった。
「どこかで夕食を食べていくか?」
お父さんは、車に戻ると、助手席の洋ちゃんに聞いた。
「だって、お母さんが待っているじゃん」
「お母さんには、食事していくって電話をすれば良いだろう」
「そうね」
そう、お父さんには答えたものも、お母さんが夕食を準備して待っていると思ったので、そのまま食べずに帰りたかった洋ちゃんだった。
「じゃ、まっすぐ家に帰るか」
お父さんに言われて、洋ちゃんは頷いた。
「あら、良い感じの上着を買ってもらったじゃないの」
お母さんは、洋ちゃんの買ってもらったジャケットを見て話していた。
「あんたの学校は制服ないから、私服で通学するの心配だったのよね」
お母さんは、洋ちゃんの身体にジャケットを当てながら言った。
「これを着て、通学すれば少しは学校に通っている感じが出て良いわよ」
お母さんは、自分の息子の姿に満足そうだった。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」など
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